ナゴヤドーム

「日本ハム9-4中日」(13日、エスコンフィールド)

 4カードぶりの勝ち越しを飾った試合後、センターのバックスクリーンに、来場した名古屋を中心とした中日ファンに向けたメッセージが掲出された。

 「中日ドラゴンズファンの皆様へ」と題し、「エスコンフィールド2年目、ドラゴンズとは初の交流戦にご来場ありがとうございました。1997年開場のナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)は、『平和の大切さ』を重んじる素晴らしい球場です。日本のプロ野球は今年で90周年を迎えますが、その歴史の中で唯一休止したのは1944年。太平洋戦争の時でした。当時、現在のナゴヤドームが建つ場所には工場があり、空襲により300人以上の尊い命が奪われました。その中には多くの女性や学生も含まれていました。ナゴヤドームには『平和への礎となられた人々を決して忘れず、野球やコンサートなどを通して感動を味わうことができることに深く感謝し、ここにご冥福をお祈りいたします』と刻まれたプレートが掲出されています。われわれもこの言葉を胸に、日々プロ野球が開催できること、多くの皆様にご観戦いただけることへの喜び、そして、先人のお陰で歴史を重ねていけることに感謝し、今後も、皆様と共にプロ野球界の発展に努めて参ります。本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。またのご来場をお待ちしています 球場スタッフ一同」

 来場への謝意を伝えるだけでなく、中日の本拠地である名古屋の歴史に触れ、ともにプロ野球界の発展に向けて手を取り合っていきましょうと呼びかけた熱いメッセージ。SNSでは「いつもながら涙が出る」「相手に思いを寄せる感動的な言葉」「また来たくなるよね」「胸に響いたわ」といったコメントが集まっていた。