松井秀喜(50歳)のホームラン

「KOBE CHIBEN17-3高校野球女子選抜」(23日、東京ドーム)

 初参戦した松井秀喜氏(50)が八回、右越えに本塁打を放った。

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 右翼席へ運ぶ文句なしの一発に、ベンチのイチロー氏もガッツポーズ。痛めた足を指差し、代走を要求する松井氏にイチロー氏は笑顔で「走れ!走れ!」と指示を送った。

 代走を拒否された松井氏は苦笑いを浮かべ、足を引きずりながらダイヤモンドを一周。ベンチへ戻ると、イチロー氏と抱き合って喜んだ。

 イチロー氏は四回先頭では右中間へ、七回2死では右翼線へ、いずれも二塁打をマーク。10月で51歳を迎えるとは思えないハツラツとしたプレーでファンを魅了し、打撃では4安打を放った。

 投げては、昨年の138キロに迫る最速137キロをマーク。初回に味方失策が絡み4連打で3点の先制を許したが、以降は順調にスコアボードにゼロを並べた。3失点で、4年連続の完投勝利だった。

 試合後、イチロー氏は高校野球女子選抜の進化に、「ぶったまげちゃったね。10安打だよ」と驚き。続けて、「でも、最後にこの人が持って行くことが一番ぶったまげた。スーパースターてこういうこと」と、隣の松井氏をたたえた。

 松井氏は「あなたがスーパースターだから」と突っ込むと、イチロー氏は「来年も来てほしい」と、終わった直後に即オファーした。

 松井氏は「来た甲斐ありました」と笑み。東京ドームで20年ぶりの本塁打に「ホームランを意識しないといけないな、と少し意識しました」と狙い通りの一発だったことを明かした。