300円を持って買い物に行きましたというたとえ話で物事の見方を考えるというお話です

おはようございます。

2018年1月の記事です。

300円を持って買い物に行きました。

150円のアイスを買うときのお釣りはいくら?

という問題がありました。

ここで、算数的に300-150=150円

と反射的に答えてしまってはいけません。

現実の買い物のシーンを「想像」すれば、持っている300円をそのまま出すことはないからです。

通常ならば、200円玉2枚を出して、50円のお釣りをもらうということになるでしょう。

それか、もしかするとこの瞬間に日本に300円玉が登場すれば別でしょうが、そういう前提がなければ150円のお釣りをもらうことは少ないと考えられます。

さらに考えますと、300円としか書いていないので、50円玉が一枚でも入っているのであれば、お釣りなしでいけそうですし、もしかしたら全部10円玉や極端に言えば全部1円玉であっても同じ結論となりそうです。

しかし、日本には法令上の「貨幣」の強制通用力というものがありまして、法令上の「貨幣」、すなわち2018年1月現在にあっては通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律の「貨幣」(一般には「硬貨」)については、同法第7条により、額面の「20倍」まで強制通用力を持つということになっております。

したがいまして、この場合だと全部10円玉で払うのはOKですが、全部1円玉で払うと150枚の一円玉ということになるので強制適用力はないということになります(相手側が支払いを認めてもらえば問題ありませんが)。

このように、物事を複合的多面的に見るというのは大切だというたとえ話でした。

小銭も紙幣もあまり持っておりませんし、仮想通貨にしたら盗られるし、ふんだりけったりの筆者からは以上です。

(平成30年1月31日 火曜日)

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