潜在的に出世しない権利を主張する人たちが相当程度いるという話を受けて書きます
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| 頼れる上司 |
おはようございます。
2016年11月のビルメン王(@shinya_ueda)提供の出世しない権利を主張する人もいるというブログ配信記事です。
出世しない権利。
今の若いサラリーマンはここまで考えています。
日本経営協会の調査によると、入社3年程度社員の4割弱が「めんどうなので昇進したくない」と考えているそうです。
出世を望まない若者が増えているとは前から言われているのですが、確かに驚きの数字です。
ただ、その理由の中には、必ずしも「(余計な)責任を負いたくないから」というような後ろ向きのものだけとは限らないとのことです。
特に専門職として現場で仕事を続けたいという人だっていると考えられます。
しかしながら、まだまだ20代で仕事のイロハもそんなにわかっていない世代の方に専門職だ現場だというのは若干おこがましくも映ります。
結局、本音は余計な責任や時間的拘束がかかり人生全体でを考えると昇進はNO、ということなのかもしれません。
管理職になると残業代がつかなくなってむしろ収入が減るという笑えない目先の話もあります。
労働基準法上の管理職、たとえば一般には「課長」になってしまうと、時間外手当の対象ではなくなり、営業日でも22時以降の慎也残業にかからないと時間外労働手当が法的にもらえないのです。
部下の課長代理の月当たりの時間外労働時間が100時間を越えるようなことがあれば、部下より給料の低い上司というのが現実に日本のそこかしこに生まれています。
課長も一緒になって付き合って時間外労働をしているのであれば余計に救われません。
さらに、その部下がうつ病になってしまえば上司としての使用者責任にも問われかねないのです。
本来、うつ病は病気ですから、業務からは外して休ませるべきなのです。
しかしながら、うつ病になってしまっているのではないか、という部下を無理やり業務監督しなければならない上司や会社の身になってみると、それは大きな心理的ストレスになると思います。
頑張れ、と言えば過大な負担を与えたと認定されてしまいのであれば、上司の方も、精神的に参ってしまうでしょう。
このように、上長や会社が一見余計な責任だけが被せられるような気がするので敬遠されるのもわかるような気がします。
しかし、世の中は意外に公平にできているものでたいていそれらは一時的なものです。
他のほとんどの善良に働く従業員や心優しい経営者や株主からして、業務に貢献するのではなく単に会社に対する不当要求を行うだけの社員がいることは何の特にもならないということは自明ですので、いろいろあっても結局衡平な形で決着していくのではないかと結構楽観的に考えているのです。
人の上に立ってマネジメントする仕事の面白さを知ることは、経験を積む意味でも人間の幅を広げる意味でもやはり貴重な経験です。
また、昇進の打診があるということは、そもそも能力を認められた証拠なのですから、長い目で見れば待遇や環境も良くなるものです。
人間の器を広げるチャンスと思います。
出世して行った上司や同僚や後輩をよく見る筆者からは以上です。
(平成28年11月13日 日曜日)
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