スターフライヤーの神対応
スターフライヤーの神対応
筆者は京都府の大学に進む前まで18年間、福岡県北九州市にて生まれ育ちました。北九州市は故郷でして強い思い入れがあります。
以下、良い話がありましたので転載します。
母の七回忌で福岡へ帰省する際、遺影と位牌を大きな袋に入れてスターフライヤーに搭乗した。
飛行機の席について、自分のバックを上の収納に入れて、母を胸に抱えて離陸を待っていた。
すると離陸前にCAさんから「こちらのお手荷物、上の収納にお入れしてよろしいですか?」と声をかけられた。
なので「いえ、上にあんまり入れたくないので…」と言うと、更に「では恐れ入りますが離陸の時だけ足元に収納して頂けますでしょうか?」と聞かれた。
少し迷って「すみません…あの、これ母の遺影なので足元にも置きたくなくて…手でしっかり持ってますので抱えてたらダメでしょうか?」と言うと、CAさんの顔がパッと変わって「大変失礼な事をお願いしてしまい、申し訳ございませんでした!」と頭を下げて行ってしまった。
なんだかワガママを言ってるのはこちらなのに申し訳なかったな、と思っていたら別のCAさんがまた席にやってきた。
「お客様、この度はお悔やみ申し上げます。先程は大変失礼なお願いをしてしまって申し訳ありませんでした。もし宜しければ隣のお席が空いておりますので、お客様にも座席に座って景色をご覧になって頂いてはいかがでしょう?その際にシートベルトを袋の取手にかけて固定させて頂きますが、もし宜しければ隣でごゆっくりフライトをお楽しみ下さい」
と、遺影を「お客様」と呼んで、隣の席に座らせてくれた。
もちろん袋に入ったままだけど、お母さんも椅子にちゃんと座って一緒に北九州へ帰れて、とても嬉しかった。
遺影にも位牌にもスカーフを巻いて袋に入れていたので気付くはずなんて無かったのに「最初に気付けず、申し訳ありませんでした」と謝っていたCAさんの対応に、思わずジンとして涙がポロポロ溢れた。
上にも置けなかったり、下にも入らない荷物を席に固定する事は多々あるだろうけど、「ワガママを言ってすみません」と謝る私に、お悔やみの言葉だけでなく、お母さんの遺影をお客様と呼んで「ご一緒にフライトをお楽しみ下さい」と言ってくれた事が本当に嬉しかったです。
途中、飲み物を頂く時も「隣のお客様にも何かお飲み物いかがですか?」と声をかけて下さって、なんだか本当にお母さんと2人旅をしているような気持ちで、幸せなフライトになりました。
スターフライヤーのCAさん、素敵な対応をして下さってありがとうございました。
明日は母の七回忌。
一生忘れない暖かい心遣いのおかげで、穏やかな気持ちで迎えられそうです。
これからもずっとスターフライヤーを利用します!
ありがとうございました!