緩和ケア医の最後の挨拶

緩和ケア医としてがん患者約千人を看取り、自らもがんのため今年4月に45歳で亡くなった関本剛さん。生前に収録し、自身の葬儀で上映した「別れのあいさつ」の動画が注目を集めている。遺族の了承を得てユーチューブの神戸新聞チャンネルに掲載すると、半月ほどで再生回数が200万回を超え、高評価も3万に達した。「励まされた」「希望をもらった」-。コメント欄には感謝の声があふれている。

神戸市灘区にある関本クリニックは、がん患者の在宅ホスピスケアに取り組み、24時間体制で医師の訪問診療、看護師の訪問看護などを行っている。関本剛さんはその院長を務め、約1000人の看取りに携わってきた。だが、自らもがんに襲われ、今年4月に息を引き取った。45歳の若さだった。