街頭の野田さん
元首相、街頭に立ち続けて30年
2023年1月4日、仕事はじめ。野田佳彦さんの平日早朝の辻立ちも、いつも通りに始まっています。65歳。元、内閣総理大臣。それでも街頭の野田さんは続きます。こういう姿勢こそ見習いたいものです。
「おはようございます」―。まだ夜の帳が降りたままの午前6時前。千葉県内のJR駅前に、背広姿をした政治家の声が響いた。気温2度。コートを着ないと凍えそうだが、この男性は平気な顔をして、自身の活動をつづった政策ビラを通勤客に配っていく。ビラを受け取ってもらえなくても、頭を下げ「いってらっしゃい」と声をかけた。この男性、選挙を目の前にして焦っている政治家ではない。かつて、この国の宰相を務めた野田佳彦衆院議員(65)だ。野田氏は平日の朝、2~3時間、選挙区(千葉4区=船橋市南西部)内のいずれかの駅前に立ち、通勤客らに「かわら版」と称するビラを配布するのが日課だ。同僚国会議員は「野田氏ほど『駅立ち』に熱心に取り組む議員は日本にいないだろう」と言い切る。野田氏はこれまで9回の当選を重ね、選挙区は「野田王国」(自民党関係者)と呼ばれる。でも、首相も経験した大物政治家だろうが、早朝から駅に立ち、常在戦場の活動を続ける。野田氏はきっぱりと言う。「私は『街頭の野田』です。その看板を下ろすつもりはありません」
凄いじゃないですか。
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以上