とんでもない秘密
亡くなってからとんでもない秘密が発覚した人はいますか?
人類の珠玉の宝を残した方に、ローマ皇帝だったマルクス・アウレリウスと言う方がおられます。彼が亡くなって、その遺体を棺に入れるときに、彼が着ていたドガと呼ばれる衣装の袖から、ポロッと彼の書いたものが落ちたそうです。その書物は『自省録』として現在読むことができます。この書物を読むと、人間とはこうも崇高になれるものかと舌を巻いてしまうことが書き残されています。アウレリウスはこの書物を誰かに読ませるために書いたのではありませんでした。しかし、この人類の宝は、偶然に彼の葬儀の直前に発見されたのです。
この内容に匹敵するものとして新井白石の『折たく柴の記』を挙げたいと思います。