会社はいつ辞めてもいい
うるさいオカン
春から就職する息子に、伝えたいことを話した。
「会社と社員は同等やからな」
「えっ? ほんま?」と息子は驚いた。
「そやで。会社を助けて報酬をもらう。そやから、我慢して働いたらあかんで。同等やし、社長や株主が勝手に作った会社を手伝うんやから、助けてやってるぐらいに思ったらいい。あんたは真面目やから、それぐらいがちょうどいい」
息子は黙って聞いていた。
「同等やから、むやみに偉そうにするヤツとか、理不尽やと思う指示には、拒否をしてな。なんかあったらお母さんは怒鳴りこみに行くからな」
お母さんは怒鳴りこみ、のところで息子は嫌そうな顔をした。
「怒鳴りこみしてくるん嫌やろ? 自分で頑張って、NOを言うんやで。で、なんかあったら話してな。仕事がしんどいのは慣れもあるからなんとかなるやろけど、人間関係で、もしいじめにあったりしたら、お母さん怒鳴りこみに行くからな」
お母さんは怒鳴りこみ、のところでまた息子は嫌な顔をした。
「怒鳴りこみ、嫌やろ? そやから自分で『そんな言い方は嫌な気持ちになります』『その言い方、なんとかなりませんか』って言うんやで。あっという間におさまるから。嫌な上司がいてしんどい思いをしたら、さらに上の上司に言って、その人もあかんかったら社長に。社長もあかんかったら、お母さん怒鳴りこみに行くからな」
息子はまた困った顔をした。
「会社は、いつ辞めてもいい」
友達つくって楽しんでおいで。