ルールと倫理

「ルールはルール 」vs 「まあそうは言っても」

まもなく開催されるオリンピックに出場予定だった女子体操選手(主将)が、未成年にも関わらず「飲酒・喫煙」したことが発覚し、その代表の座を辞退した。今SNSやワイドショーで話題沸騰中である。

☝️意見はこの3つである
①ルールはルール!ダメなものはダメ。他に示しがつかない

②そうは言っても出してあげれば?タバコや酒もみんなやってるだろ?

③いろいろ言うけどもう決まったことだから静観

👤あと2ヶ月で成人なんだから、大目に見てやれないのか?喫煙くらいのことで!
→ふむふむ、そりゃそうだ、外国でも「おかしい」と言ってるし。

👥これが「薬物」や「交通事故」でも情けをかけるのか?スポーツこそルール(規約)に厳しくあるべきだ!

私を含め、このニュースを聞いた人の数だけ考えがあると思う。

この件に関してテレビのコメンテーターや文化人、スポーツ選手たちがそれぞれの意見を述べているが、どれも「正解」を付けられないので結論は出ない。さしずめ最近話題の「石丸候補」に対する意見のように二分されている。

☝️(余計なことだが)世の中はこの「二分」された状況が一番盛り上がる、だからメディアはすぐにこの構図を作って鮮度の良いネタに切り替えていく。事実「石丸ショック」から「五輪代表取り消し」、からの「バイデン大統領選撤退!」で食い繋いでいく。

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このオリンピック出場を取り消された本人も「飲酒・喫煙」を認めて、処分に対して異議申し立てをしていない。過去にも同様の指導があっての上とも噂されている。

そうなれば外野はもうとやかく言えないし、選手寿命が残されている彼女には、次回のオリンピックを目指して欲しいと願う。

⚽️スポーツ選手は観ている人に感動を与える人格者であるべきだ!

本当にそうだろうか?

選手みんながO谷君のような性格なら良いが、スポーツ選手とて人の子である。中にはスポーツしか出来ない選手も、法を犯す選手もいる。勝つためには手段を選ばない選手もいる。それは年端もいかない子供でさえ例外ではない。

私の近所の野球やサッカーが強い高校の選手たちは、(言っちゃ悪いが)……やめとこう(^^;

スポーツの技術が一流とは言え、(理想はともかく)人格も一流とは限らない。→これは真実である。

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☝️『武士の情け』という古臭い言葉がある。私はこの言葉が好きだ。

今回の体操選手のオリンピック出場は叶わなかった。そしてこれはもう本人を含めて決まったことである。

ゆえにここで言う『武士の情け』とは、「ルールには従うべきだが、今回は可哀想だから見逃してやるか?」と言うのではなく、「処分を認めた彼女が次のチャンスを目指すなら、一切の偏見なく体操界は受け入れる」という意思表示じゃないだろうか?