仕事ができるやつというのはどういった状態に至った者をいうのか自分なりに考えてみた話です
おはようございます。
2017年12月の記事です。
会社組織に属しているのは、個としてそれぞれ活動するよりチームで取り組んだことが得られる効用が高いということを信じているからであるというのが持論の筆者ですが、最近、チームとしての進化と同じくらい個としての成長も大切であると思うようになりました。
職人やアスリートで考えるとよくわかるのですが、和して勝つというより、彼らはまず激烈なチームや球団の中の競争に勝ち抜き、そして対外的に勝って喜ぶ、つまり和すのは組織目標であるところの勝利やペナント制覇の結果であるという意識を強烈に持っています。
弱い者同士がただつるんでも勝てない、ということを知っているのです。
そうした職人やアスリート、もしくはアーティスト的な仕事を生業にしている人々は、それぞれ個としての自分の理想像を追い求め、日々それに向かって修練を積み重ねるわけですが、例えば一般の仕事やサラリーマンであっても、この最高の状態をイメージして日々努力すれば、かなりのところまで行けるのではないかと確信しています。
しかしながら、何をもって最高かというのが結構大変で、それはそれぞれが置かれた環境や目標設定によってかなり変わりうることも承知の上で、あえて共通して最も大切であろうと思う特質を公開してみて、読者各位のご意見をいただこうと思います。
それは、感情をコントロールするという一点です。
人間は感情の動物ですから、あらゆる感情を持つのは当然のことです。
これは、無表情になれといっているわけではありません。
喜ぶ時は喜べば良いし、悲しむ時は悲しむ、それはそれで自然なことです。
しかしながら、仕事は感情でやるものではありません。
ハイな時は無敵でも、落ち込んだときに何も手につかないのは使い物になりません。
そうであれば、ハイな時などいらないから、淡々と感情をコントロールしていつも一定の成果を他人に信頼され期待される、そのような仕事人こそプロと言えるでしょう。
かのイチロー選手は、高校3年生の夏の甲子園県予選の決勝を負けた翌日も、淡々と練習を行ったそうです。
甲子園の道が絶たれたその翌日に、彼が練習を普通にできたのは、彼の次の目標がプロ野球にいくことであると明確に決まっていたことに由来するのでしょう。
ここで、甲子園に出場するライバルに差をつけられるわけにはいかない、スカウトにアピールしてドラフトにかかるようにしておかないと夢が絶たれる、といった冷徹な判断もあったのでしょう。
どんな状況下にあっても事象を客観的に捉え、そして湧き上がる感情をコントロールできる人間は、「仕事ができる」という印象を他に与えるものであろうと思います。
イチロー選手のスカウトは、その自分を成長させることができることをもって才能だと見抜いたわけです。
これは、単なるアピールではありません。
感情をコントロールすることができるかというのは、揺れた経験、例えば夏の甲子園県予選大会決勝にして負ける、といった大きな経験の際によく表出されるものなのです。
それには、普段から、「こうなっても、こう振る舞う」という意識を持ち、感情をコントロールする方法を自分なりに確立しておくことが必要だと思うのです。
さてそのような心づもりで毎日記事をアップしていますが、あまりにも閲覧なく過疎っちゃうとすぐ心が折れてしまいそうで、読まれなかったら泣いちゃいそうな弱い筆者からは以上です。
(平成29年12月2日 土曜日)


