一本10円程度の「うまい棒」にみるデフレ経済の考え方について
おはようございます。
2016年9月の記事です。
今回は、ほぼ雑談の記事です。
大手コンビニチェーンで一斉にうまい棒(博多発祥「うまか棒」が全国展開した由)に代表される駄菓子が売られるようになりましたが、先ほど昼食で近くのうまい中華料理屋にいったあとに、実際にローソンでうまい棒(めんたい味)を1本だけを買ってみて、衝撃の事実を知って少々考察しまったのでここに表明します。
なんと、うまい棒は一本9円なのです。
筆者を含めて昔の人間は、うまい棒は10円という刷り込みで生きてきたと思いますが、何故9円なのか。レシートをよく見ると(9円のレシートを貰うのも少々恥ずかしいですが)、なんと、消費税0円と書いてあります。
そうなのです。我々が小さい頃にうまい棒を買い求めていた近所の駄菓子屋のほとんど全ては、消費税については売上高1,000万円以下のいわゆる免税事業者だったのではないか、ということなのです。
だから消費税なしで10円で販売していた、さらには消費税そのものが導入されていませんでした(もっと昔には)。
売価9円(税抜)だと、消費税は理論上0.72円。切り捨てることができます。
なので売価9円(税込)で税抜と税引きで同じ売価の最大値、すなわち、9円は消費税が課税されないぎりぎりの売価ということになります。
10円(税抜)にしてしまったら、11円(税込)になってしまうのです。
10円(税込)で売ることができない、という小額取引のジレンマがここにあるのです。
さらに、コンビニ大手チェーンのローソンの例ですが、ポイントカードを提示すれば、売買金額にかかわらず、来店ポイント1ポイントが付きます。
来店ポイントがポイントなのです
なので、9円のうまい棒1本だけを購入したら、来店ポイント1ポイント付加され(金額ポイントは100円につき1ポイントなので、はるかに高利回り)、実質、うまい棒一本を8円で購入できてしまうということなのです。
これは30年前の日本(うまい棒世界)に比べて、▲20%もの下落です。これをデフレと言わずして何でしょうか。
細かい話ですが、ここまでくると、もはや100円ショップも色褪せます。
今後のカテゴリとして、9円ショップというものも出てくるのではないか、と本気で考える筆者でした。
9円の単価のものを、別々に購入するという売買方式を取れば、消費税を一切納めないことも可能です。
今のところ、うまい棒かチロルチョコといった駄菓子くらいしか思いつきませんが。
すきまビジネスというところは、こういったところに眠っているものなのだと妙に感心しました。
あまり食べたうまい棒の味は覚えていませんが。。
因みに、うまい棒のグラム数が変わってきている(減っている?)という事実もあるとのことですが、これは知り得たところでUPしたいと思います。
うまい棒研究家(めんたい味を一押し)の筆者からは以上です。
(平成28年9月21日 水曜日)


