日本銀行が日本国債を買いまくって長期金利0%を実現するという衝撃
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| 崩壊への序章? |
おはようございます。
2016年2月の配信記事です。
2016年2月の証券市場で国債価格が急上昇し、
ついに長期金利がゼロになったとの
ニュースが巡りました。
長期金利、つまり指標となる
日本国債10年標準物の金利が0
ということは、
今日から明日の一日の金利が0、
明日から明後日の一日の金利も0、
明後日から明々後日の一日の金利も0、
…というふうに
ずっと今後10年間にわたって
区切られた短期金利
(それが1日ものでも1ヶ月もの
でも構わない)
がゼロで推移すると
市場参加者(投資家)が
考えていないと出ない数字です。
つまり、全く成長しない、
とみんなが考えていることに
なるのです。
物凄いことです。
長期金利が0%になったということは、
物価を安定的に推移させるという
日銀の目的は完全以上に
達成されたということになります。
といっても、今の日銀は、
人為的なインフレを起こさせて、
消費者や企業に対し投資や消費の
気分を促す物価上昇目標2%という
政策を導入しているところ、
皮肉なものであります。
ここに来ますと、株式とは、
ある額で購入した株券の
年間の配当で
考えた配当利回りが、
その企業の倒産もしくは
不配当のリスクと
同値となるということにもなります。
高配当利回りの株式は
マーケットを探せば5%程度
のものならぞろぞろ見つかるので、
時間をかけて少しずつ株及び外貨に
分散したほうがよいかもしれません。
ここまで来ると現金と国債で何が違うのかわからない
それにしても、例えば額面1万円で
クーポン(利札)がゼロの10年国債を
印刷した紙というもの、それは
「現金」である「日本銀行券」と
何が違うのかという気がします。
10年後に額面と同じ日本銀行券と
交換できる紙であり、
政府が発行する紙幣、
「政府紙幣」と言い換えて
何か違うのかという話です。
このように、通貨と債券という
分水嶺すら
曖昧となるこのゼロ金利という現象、
未体験の経済社会に突入した
何よりの証拠と思います。
いろいろ書きましたが
負け組投資家からは以上です。
(平成28年2月10日)
(平成29年2月追記)
2017年2月、市中国債の日銀の保有割合が
4割を超えたというニュースがありました。
日銀の保有国債残高は2017年1月末時点で
358兆1977億円となり、
国債発行残高(1月末時点894兆3357億円)に
占める比率は4割を超えているとのことです。
多すぎて想像もできない金額です。


