直交集成板という建築技術の粋を詰め込んだ夢の木材素材があるという話
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| 清水寺 |
おはようございます。
2015年9月の記事です。
本日は、夢の木材素材があるという話をします。
直交集成板とは、Cross Laminated Timberとして欧州で知られた略称CLTを日本の規格に定義したものです。
一般社団法人日本CLT協会によりますと、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判の木材パネルを示す用語となります。
木材という持続可能な材料を規格化し、あたかも合成建材のように定量化して生産することができます。
さらに、直交集成させることにより、木材でありながら高い断熱性、遮音性、耐火性を持つことが立証されています。
また、CLTパネルを用いた建築として、接合具のシンプルによる施工性の良さや軽量化も大きな魅力です。
日本では2013年12月にJAS(日本農林規格)が制定され、JASでのCLTの名称は、「直交集成板」となったというわけです。
これから、4階以上の木造建築は禁止されている日本の建築規制と折り合いをつけながら、CLTの可能性を追求実現していきたいと業界は意気込んでいます。
実家(本家は天草)は林業もやっております筆者からは以上です。
(平成27年9月1日 火曜日)

