………だが、物語は続く。(さいとう・たかを氏逝去)

さいとう・たかを氏(84歳)逝去

作者が亡くなっても作品は続く様に遺言され、その体勢を築いておられるとのこと、新しい連載作家の在り方の一つではないかと思います。

まさに讃嘆すべきことです。

今後の展開を天国からお見守りください。

まことにお疲れ様でした。

ご冥福をお祈りいたします。

床屋でいつもゴルゴ13を読んでいました。世界情勢の裏側表側を教えていただき、本当にありがとうございます。

母親の希望で理容師の資格を取得されましたが、漫画家への道を諦める事ができずに上京されたさいとう・たかを氏。

売れない頃、アシスタントの髪を切ってあげて床屋代を節約させてあげたといいます。

アシスタントには、売れないから、してあげられることはこれだけだけどね、と言いながら。

このエピソードが好きです。

追伸

複雑な連絡方法で、ようやく「彼」にコンタクトを取ることができた。

携帯の向こうから波の音がした。

どうやら南国のリゾート地の模様。

「合言葉は?」
「合言葉?知りませんね」
「正解だ。用件を聞こう」
「今回は用件ではないんです」
「というと?」
「あの方がお亡くなりになりました」
「…」
「取り急ぎ、ご連絡いたしました」
「…分かった」

波の音に混じって、彼の嗚咽する声が微かに聞こえた。