スポーツにおける身体の柔軟性が何よりも大切だという論点を強調する
おはようございます。
2015年2月の配信記事です。
野球とかサッカーとか、筆者はよく知りませんがバスケットボールやバレーボールやカバディなどにおいても、「走る」という基本運動能力が非常に重要であることは論を待たないと思います。
そして、「走る」という運動に特化した短距離走の選手が、ウエイトトレーニングを課して筋肉を太くしていないという現実の前では、ウエイト過重の今のトレーニングに一石を投じる意味がありそうです。
筋肉隆々のボディービルダーが万能運動選手ではないことも同様です。
ウエイトトレーニングをすると、確かに筋繊維が壊れて再生することで太く強くなっていきます。
しかしながら、身体の可動域がどうしても狭くなってしまうのです。
筋肉は脂肪に比べて比重も高いため、その人間の本来の動きの妨げになるところにあっては余計なものになってしまいます。
野球のピッチャーや陸上選手に必要な筋力
高校時代や大学野球時代に躍動感あふれるピッチングフォームで素晴らしい球を投げていた投手が、プロ入り後に周りを見渡して、身体を大きくしようと筋力を増やしたことで球速が上がったケースがどれほどあるのか実際疑問です。
そして、大きくて可動域の少ない身体は故障に見舞われやすくなります。
そうして思ったようなトレーニングができなくなるという悪循環になるのです。
世界のホームラン王である王貞治選手は、野球の練習は野球で行うということで、あれだけバットは振りつづけましたがウエイトトレーニングはほとんど行わなかったと聞きます。
同じく体調を整えるために野菜はボウル一杯食べていたようですが、筋繊維を太くするプロテインなどは飲まなかったようです。
王監督(今は王会長ですが)は今の身体の大きいプロ野球選手に混じれば小さい部類に入ると思います。
しかし、王選手の打球は誰よりも伸びたのです。
野球というスポーツに沿った身体の正しい使い方を身に付けるためのトレーニングを忠実に行ってきた結果だと思っています。
柔らかく、柔軟性に富んだ身体と筋肉が大切です。
動きが限られる「固められた」太い筋肉は、実は正しい動きの阻害要因にしかならないのかもしれません。
いろいろ申し上げましたが、自身は固い身体にやわらかい決意の筆者からは以上です。
(平成27年2月4日 水曜日)
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