同調圧力
精神科の斎藤環医師が対談本のなかでこんなことを言ってました(かなりはしょった概要です);
「日本でもっとも自殺者が少ない自治体は、「赤い羽根共同募金」が集まらない。同調圧力が低く、「募金したい人がすればいい。私は嫌だ」という人が排除されない。人間関係が緊密過ぎず、全体主義的であることを嫌う。自殺希少地域は、意外なことに地域の「きずな」が弱い。参加を強制される自治会ではなく、入退会自由な「朋輩組」という相互扶助組織の活動が活発で、「朋輩組」はよそ者も分け隔てなく受け入れ、「長老の発言は絶対」といった雰囲気はない。この地域の人は、人を学歴や地位で評価しない傾向があり、一度の失敗で責めたりしない。そして人に助けを求めるのを恥としない雰囲気がある。自殺者数は少ない一方で、うつ病の受診率は非常に高い。自殺に至る前に精神科を受診する傾向が、低い自殺率につながっている。多様性を認め合い、弱音を吐き合えることが大切。」
おもしろいですね。