円安底割れ

衆議院議長不信任案、内閣不信任案については、野党第一党が何をしたいのかがよく分かりません。そもそも、内閣不信任案を出せる程、今国会にて厳しい論戦をしませんでしたからね。

黒田日銀総裁の円安についてのコメント( https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0644V0W2A600C2000000/ )。何かが崩壊している、というのが率直な感想です。

先の予算委で質問した通り、日本では「金利を上げない」ではなく、「何があっても上げられない」状況になっているのです。その原因は公的債務です。

金融緩和をすれば、インフレの期待が高まり、それに伴って経済活動がインフレ基調になるという診断そのものが間違っていたというのもあります。その間違い、失敗した政策をまだ続けるのか、というのが予算委での問移動でした。

「何があっても上げられない」という結論から論理を作ろうとすると、この黒田総裁のような崩壊した説明になるのです。結論を決め打ちしているので、理屈には必ず無理が来ます。

どう理屈をこねても、マーケットは日本の足元を見て動いています。円安基調は変わらないでしょう。それは輸入品の価格上昇を通じて、日本人を貧しくします。

私は先読みして自分の金融資産のほとんどを、ドルベースの米国株式にシフトしているので、円換算での残高が大きく増しています。

身につまされます。

以上