日本の輸入牛肉に関する勢力図がオーストラリア産からカナダ産に変わりつつあるという記事です
おはようございます。
2019年(令和元年)5月のビルメン王(@shinya_ueda)提供による肉の王様と言える牛肉に関する状況に関するブログ配信記事です。
米国は主導者であったオバマ前大統領の引退により、現在のトランプ大統領が脱退してしまったTPPですが、この米国を除く11ヶ国による環太平洋経済連携協定は無事発効しました。
このTPPによる関税引き下げの結果、現在の日本の輸入牛肉市場を文字通り牛耳ってきたオーストラリア産牛肉と米国産牛肉に対抗すべく、各国の売込み攻勢が激しくなってきました。
牛肉に関する関税は、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、シンガポールの6ヶ国で発効しておりまして、2019年4月からの牛肉の輸入関税は26.6%まで下がっています。
日本の牛肉ユーザーたちの、産地選別も激しくなってきています。
特に、価格敏感性の高い顧客を抱える首都圏食品スーパーなどにおいて、最近カナダ産の取り扱いが始まりました。
カナダ産は、穀物で育てた牛を主に使っており、米国産の肉質に近く、赤身に程よいサシが入っており、日本人が好む国産牛に近い食感であるということです。
その上で、米国産牛肉より数パーセント安く調達できるカナダ産牛肉が好評で、同価格帯と言われる赤身の多いオーストラリア産牛肉からじわりとシェアを奪っているというのです。
TPPの発効により、そもそもの全体の牛肉輸入量も増えており、実際2019年1月から2月の牛肉輸入量の総量は、90,671トンと、これは前年同期比24%増ということです。
カナダ産牛肉と意識して食べているわけではないのですが、料理屋や牛丼屋においても、オーストリア産やカナダ産、そして米国産やニュージーランド産の牛肉が、これから求めやすい価格帯を武器に、日本人の食卓に攻め込んでいくものと思われます。
たまには国産牛肉ですき焼きとでも行きたい筆者からの記事は以上です。
(2019年5月17日 金曜日)
▷▷次のページは


