巨星墜つ:信越化学工業会長の金川千尋氏死去(96歳)
ついに、巨星墜つ。日本を代表する高収益製造業である信越化学工業に長く君臨した文字通り巨人でした。日本の企業の株価がなかなか上がらないことに、苛立ち企業経営者の責任を追求し続けた人生でした。公開企業に身を置き、老害と罵られながら公の席でも批判され、それに堪え、そしてそんな負の感情を蹴飛ばして伸びていく、日本の会社に最も必要な起業家精神とマーケット感覚を持った稀有な企業人でした。現役の会長のまま逝かれました。それにも批判もあるかもしれませんが、とにかくその生き様が強烈でした。まさに千尋の神隠し。合掌。