売り手の論理ではなく顧客の行列に並びたくないというニーズをとらえた無人店舗が凄いという話です
おはようございます。
2018年7月の行列に並んで決済するという手間に関する配信記事です。
シアトルに、AmazonGoという、店舗を商品持って出るだけで資金決済ができる無人コンビニエンスストアの店舗があります。
いろんな人がそこを訪れているのですが、何よりも、商品を持ってレジに並ばなくてよい、というのが最もこの「店」のサービスではないかと言っている人が多く、まだ行ったことがない筆者としても、もし並ばなくてよいお店があったら最高だろうなと思った次第です。
コンビニのレジに限らず、飛行場でのチェックインカウンターとか、ホテルでのチェックインとか、ディズニーランドの入場料チケット購入ともぎりのゲートをくぐるとか、映画館のチケット販売で並ぶとか、その他もろもろ、我々のサービスは、「行列」とは切っても切れない関係にあったのです。
いくら何とかペイやフェリカ端末を使えば一秒で現金いらずで決済できます、といっても、その決済端末に到達するまではやはり作られた行列に並んで、自分の番を待たなくてはならず、セルフレジが設定されているといっても、やはりそこは使い放題ではなく、セルフレジを使う行列に並ばなければならないという点では同じです。
これは、飲食サービスでも同じです。
世界で最も成功しているコーヒーチェーンであるスターバックスであろうとも、まず並んでコーヒーなりを注文して決済しなければ、望むコーヒーにはありつけないのです。
席に座り、あらかじめスマホで注文しておいたコーヒーが勝手に(待っていれば)届く、という状況にはなっていないわけです。
ここに、大きな意識とテクノロジーの壁があります。
それを、今まであるカメラや振動監視システムを駆使して、店に入った人を識別して、その人が持ち去った商品を購入したこととして事後的に課金するという仕組みは、とても新しく全く新しい無駄のない買い物体験として顧客にものすごいインパクトを与えているに違いありません。
何しろ、コンビニでは商品を選ぶその数倍、行列に並んでいるわけですから。
モノを買う、何らかのサービスを受ける、こうした行為に必ずついて回る「行列に並ぶ」という手間を一気に削減するというこのマーケディング手法、店づくりの手法は、単なる決済端末の電子化とは違ったイノベーションを感じざるを得ません。
これからもこうしたテクノロジーの進化によるビジネスや生活の変化について、研究していきたいと思います。
シアトルはもとより、アメリカ本土に足を踏み入れたこともございません筆者からの見てきたようなレポートは以上です。
(平成30年8月1日 水曜日)
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