わかる人だけが残る

【交渉決裂は重要なカード】

“ファクシミリで見積もりを送ると折り返し電話があり「高すぎる」と語気を荒げます。ちょこちょこっと直すだけでこの値段はないと興奮しています。
そこでいいました。「ちょこちょこっとならご自分でどうぞ」 居丈高な坊やにもわかるように説明を加えます。 「理髪店で髪をちょっと切っても、ごっそり切っても同じ料金でしょ?私たちは技術で飯喰っているんだよ」 坊やは急に大人しくなり「社長に相談します」と敬語で返し、それ以来、我が社の電話は鳴らなくなりました。
「変な社長」の会社は社員も「変」で、それは「社風」と呼ばれるものかも知れません。 おかしな話しには「No」といいます。無茶に対しては無理といいます。交渉決裂は重要なカードです。理不尽な客を切れる「コスト」と考えれば妥当です。”
生まれつきの小心者なので、大抵の仕事は、引き受ける。プランナーやコンサルタント、相談ビジネス、顧問業なんて、眉唾物の仕事を受けてナンボでもある。
しかし、理不尽でイヤな方の、肩は持ちたくない。さもしいことはしたくない。
やったとしても、そんなもん上手く行った試しがない。
45歳を過ぎた頃から、
金額的に合わないと、スケジュールが合わないと、
交渉決裂カードを使えるようになった。
それから、エラくご機嫌に仕事ができている。
去る人は、なぜか去る。
わかってくれる人だけ残る。
私の持っているカードは、「交渉決裂」「会社辞職」カードです。