私の取扱説明書

取扱い注意

渋沢栄一が好きなんですよね。虐げられた旧徳川幕府、一橋家徳川慶喜直系の部下幕臣としての生き方が。朝廷に牛耳られた明治日本に対してかつて佐幕に回って劣位に置かれた東北諸藩の人々を勇気づけたのです。渋沢は自ら率先して何でも挑戦する素晴らしい胆力と行動力、高い精神性と根性、人としての優しさの持ち主でしたが、何よりも、事業活動においても、教育事業においても、広くあまねく国民全体が豊かになる事を希求し、一部特定の人々の利益を求める閥を成すことを非常に嫌いました。家業として残したのは澁澤倉庫一社のみ。これも自分含めた一族の資産管理会社の意味合いが強いです。持ち株比率も20%程度でした。ここに、三菱を首席財閥の地位にのしあげた土佐藩士岩崎弥太郎や、教育をブランド化してKO学閥を作った義塾の中津藩士福沢諭吉との違いが鮮明に出ています。筆者は当然そんな態度の人間ですので、大学はKOや(大隈重信の)W大を避けて記念受験、就職先も三井三菱住友といった財閥を慎重にかいくぐる、、というような人生を歩んで来ました。
そんなわけで精神力と耐忍性に優れます。
ただし、やりたくないことはやらないので、くれぐれも取扱いにご留意下さい。