家庭

【家庭】

「25歳超えて恋愛とか言ってんのダサくね?」という雰囲気にならないと、みんな一斉に孤立していく気がする。若いうちは「新しい人間関係をつくる」のはまだ楽です。でも30歳近くなると「何故わざわざ新しい関係性をつくらなきゃいけないんだ?」となって、かなり一人で人間やっていくのがマズくなるものです。

で、なんだかんだ35歳くらいになるでしょ。そんでさ。そのとき、ようやく気付くんだよね。

「あっ、これ、もしかして30歳を迎えたときに乗ってた勢いのまんまで、そこから人生は等速直線運動、オートモードになるんじゃね?」って。アラサーって、まさに人生の分水嶺でありひとつの独身としての終着点なんだと思います。

「30までに築いてきた多くの人間関係」で、かなりの時間そのまま人生は進んでいきます。たとえば「大学選び」は、4年分オートで人生を進める。けど、コレはその何倍、何十倍と影響を与えるものです。

そして、本当の本番はアラサーなんです。つまり、完全他者との結婚。お相手探し。そして出産。学歴や、その他の「10代の頃の積み重ね」というのは、つまりこの「いかに30歳をイイ勢いで迎えるか」の助走レーンでしかない。

で、その中でもいちばん大切な人間関係こそ、結婚、そして「家庭」だと思います。自分の家庭を持っておくこと。自分の子供を持つこと。これは仕事や友人、恋人では絶対代替できない。そして恋愛とも違う。ここは断言できる。まんま人生のより広い概念だから。

あくまでも「仕事や友人」というものは、「家庭」という安定した「土地」のうえに積み上げていく「立派な建物」のようなものなんだと思います。

ここに、世界的に人類を蝕む病巣である少子化人口減少を救う鍵があると思って、こういうことばっかり話しています。今も、おんなじ話を、ある定時制高校生3人の前できっちり1時間、熱弁してきました。

人生は等価交換。何かを捧げないと、何かは得られない。

取り急ぎ以上