リーダー経験から逃げ続けた人が、30代以降で直面する残酷な現実

無気力なPM

@apathy_pm

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4時間

普段は無気力なPMなんて名乗っているが、プライベートでの集まり飲み会の幹事や予定調整なんかが好きで主導してやることが多い。しかし、完全に気の知れた人ならまた別だが、社会人の集まりを調整するというのは、想像以上に骨が折れる作業だ。

会社組織であれば、明確な役割分担といったルールが存在する。しかし、プライベートな集まりにはそれがない。結果として、幹事は参加者の良識や、空気を読む力といった不確かなものに依存せざるを得なくなるのだが、これが大きな枷となる。ここでお客様気分みたいな受動的な人間が一人でも混ざると、進行は恐ろしく重くなる。

期限を過ぎても出欠連絡が来ない、段取りに文句を言う、当日はただ座っているだけで会話の起点にもならない。みたいな地雷みたいな現場は稀にある。

このストレスの正体は一体何なのか。彼らの性格が悪いからかと考えみたが、恐らくこの決定的な差は「人を動かした経験」、つまりリーダー経験の有無から来ているのではないかと思い至った。

ここには、仕事ができるできない以前の、人間としての成熟度が表れている。そしてこの経験の欠如は、プライベートの人間関係だけでなく、ビジネスにおけるキャリア形成においても、深刻な悪影響を及ぼしているのではないだろうか。

そこで今回はリーダー経験のない人がたどる末路と、私たちが取るべき対応の正解とは何かを経験の必要性を感じない人も、今はまだ経験がない人に向けて書いていきたい。

無気力なPM

@apathy_pm

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全員が早い段階で、一度はリーダーを経験しといたほうがいいよな。 時間が経つほど「向いてない」「キャラじゃない」って、やらない自分を正当化しちまう。若手なら周りのサポートも受けやすいし、何より完遂までの解像度が爆上がりする。 百聞は一見にしかず。経験に勝る価値はねぇって覚えとこうぜ。

1.そもそもリーダー経験とは何か?

大前提として、今回扱うリーダー経験の定義を整理しておこう。ここで言うリーダーとは、組織のトップや、課長や部長といった役職としてのマネージャーだけを指すのではない。あくまで、プロジェクトやタスク単位での推進者も含めている。

具体的には、誰かが決めたことをただ作業するのではなく、ゴールを設定し、周囲を巻き込んで完遂させる役割のことだ。それは数人のプロジェクトリーダーかもしれないし、新人のメンター、あるいは社内イベントの幹事かもしれない。重要なのは組織図上の偉さではなく、自分以外の複数人を動かして、プロジェクトを前に進める経験があるかどうかだ。

ただし、ここで一つ注意がある。リーダーという役割には、良い経験と無意味な経験の二種類が存在するということだ。あらゆる仕事において言えることだが、能動的な姿勢がない人は良い経験を積むことが難しい。特にリーダーは周囲を巻き込む裁量を持っている分、その差が顕著に出る。

最も避けるべきは、伝書鳩になってしまうことだ。上司の言葉をそのままメンバーに流し、メンバーの不満をそのまま上司に伝えるだけの御用聞き。 「部長がこう言ってるからやって」「現場はこう言ってますが……」これでは、ただ情報を右から左へ流しているだけで、そこにあなたの意思決定が全く介在していない。これで「板挟みは大変だ」と嘆いても、それは方向性が違う。確かに大変ではあるだろうが、これを何年やっても、本質的な視座や解像度は一ミリも上がらない。

2.リーダー経験から逃げ続けた人が直面する厳しい現実

リーダーという役割を避けてプレイヤーに固執し続けると、ある時点から成長が鈍化し、厳しい現実に直面することになる。その理由は、業務スキル、マネジメントスキル、そして人間としての魅力という3つの領域において、差が開いてしまうからだ。

自分一人で頑張るという発想から、組織全体で成果を出すという視点へ切り替えられない限り、どれだけ経験年数を重ねても市場価値は上がらない。

業務スキルの限界

まず、業務スキルの限界についてだ。多くの人は、自分の担当業務を早く正確にこなすことがスキルだと思っている。もちろん、若手のうちは専門領域を伸ばすことにフォーカスするのは大事だ。

しかしリーダーを経験すると、自分一人のパフォーマンスを上げることよりも、周囲を巻き込んでチーム全体の流れを良くすることの方が、遥かに大きな成果を生むと気づく。仕事の全体像を俯瞰したとき、本当のボトルネックは個人の作業スピードではなく、前後の工程や他部署との連携部分に潜んでいることが多いからだ。

この視点がない人は、「俺は与えられた仕事はやってるんで……」という意識かもしれないが、残念ながら評価は上がっていかない。それは個人の遂行能力の問題ではなく、周囲を巻き込む力、つまりチームプレイの視点が欠けているからだ。

さらに残酷なのが、AIの台頭による専門スキルの相対的な価値低下だ。完全に未来を予測することはできないし、現場で培った専門知が貴重であることは間違いない。 だが、「自分はこれ一本で食っていくんだ」と意地を張ったところで、単純な知識のインプットやアウトプットの効率において、若手やAIに勝ち続けるのは難しい。

彼らは最新のツールを使いこなし、体力もあり、吸収スピードも速い。年齢を重ねれば重ねるほど、純粋な作業者としての市場価値は下がっていく。だからこそ、手を動かすこと一本で勝負するのではなく、人を動かすマネジメント能力に広げていくことは、組織で生き残るための有効な生存戦略となる。

マネジメントスキルの欠如

次に、より深刻なのがマネジメントスキルの欠如だ。ここでは大きく、未知の問題解決スキル、仕組み化スキル、そして育成スキルの3つが決定的に不足する。

未知の問題解決スキルとは、正解のない問いに対して答えを出す力だ。メンバーのうちは、誰かが決めた方針に従って、既知の課題を解くことが仕事だ。しかしリーダーの仕事は、前例のないトラブルや、正解のわからない状況下で決断を下すことにある。この経験から逃げ続けると、いつまで経っても誰かに正解を教えてもらわないと動けない人材になってしまう。年齢が上がるにつれて求められるのは、決められたことをやる力ではなく、正解が分からなくても状況を整理して、納得感のある方向性を示す力だ。

次に仕組み化スキルだ。これは個人の能力に依存せず、誰がやっても一定の品質を保てる仕組みを作ることだ。属人性を排除し、マニュアル化やルールの整備によって再現性を高める。これができないと、組織は拡大しないし、いつまで経っても現場作業から抜け出せない。リーダー経験から逃げ続けるということは、自分の時間を切り売りする働き方から一生抜け出せないことを意味する。

最後に育成スキルだ。人を育てる上で重要なのは、長期的な視点と「自分と他人は違う」という前提を腹落ちさせることだ。特にプレイヤーとして優秀な人ほど、すぐに「自分ならこうするのに」とイライラしてしまうことになる。

だが、他人は自分のコピーではない。この寛容さは、一度でも場を仕切る側に回らないと身につかない感覚だ。うまくいかない時に相手の能力不足を嘆くのは簡単だが、リーダーはそこで終われない。「どうすれば彼でもできるか?」という仕組みに落とし込む必要がある。また、組織を長く運営するには後任の育成が必須だ。自分1人の知識や経験を全体に広め、自分がいなくても回る状態を作れない限り、あなたは永遠にそのポジションから動けないことになる。

人間としての魅力の低下

最後に、これが最も残酷な現実かもしれないが、受動的なスタンスを続けることは、人間としての魅力を著しく下げる。場を回す側に立ったことがない人は、プライベートでも無意識にサービスを受ける側、つまり批評家の視点になり、他責思考に陥りがちだ。

序章で触れた飲み会の例を思い出してほしい。自分では店の予約もせず、誰かが提案してくれたプランに対して、「そこは遠くないか」「評価が低くないか」と批評だけをする。企画する側の苦労、つまり予算や移動時間、参加者の好みといった調整の難しさを知らないため、安全圏から石を投げることに躊躇がないのだ。

自分が汗をかいて場を作るのではなく、誰かが作った場に乗っかって点数をつける。そして、盛り上がらなければ他人の責任。楽しかったら「またやってよ!」と人任せ。こういう人間は、男女関係に代表されるようなパートナー関係においても一緒にいて楽しくない存在だ。

この受動的な姿勢が染み付いてしまうと、仕事でも私生活でも、「一緒にいて疲れる人」「扱いにくい人」と見なされてしまう。リーダー経験とは、この「お客様気分」を強制的に卒業し、他者への想像力を持つための通過儀礼にもなりうるはずだ。

大事なのは、最初から何でも上手くこなすことではない。経験の中で、「人を動かすことは難しい」「総意を取るのはほとんど不可能だ」と肌で理解し、自分の振る舞いに課題感を覚えることだ。課題を認識しなければ、人は変わろうと思わないからだ。一方で、「全員に納得感を持たせた上で推進する」という理想だけは、決して捨ててはならない。この現実と理想の狭間で足掻くことが成長に繋がる。

無気力なPM

@apathy_pm

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リーダーをやるなら、演技力も大事だよな。 個人の感情を優先せず、目的達成から逆算して最適な行動を選んでいく。時には悪くなくても頭を下げるし、機嫌を持ち込んだりしない。先天的な素質とかカリスマ性なんて別に不要。 役割を演じて論理的に判断し、淡々と実行できる奴が結果を出すんだよ。

3.成果を出すリーダーの思考

もちろん、リーダー経験があれば誰でも優秀になれるわけではない。リーダー経験があっても頼りない人はいるし、逆にメンバーでも優秀な人はいる。 では、結果を出せるかどうかの差はどこにあるのか。そこには決定的な3つの思考法が存在する。これからリーダーを目指す人、あるいは現在リーダーとして壁に当たっている人も、ぜひ確認してみて欲しい