モノのインターネットというものがもたらすであろう驚きの世界について語ろう
おはようございます。
2017年12月の記事です。
モノのインターネット(Internet Of Things)という言葉が言われるようになりました。
これは、インターネットに繋がり入出力を行う「端末」「デバイス」としては、現時点ではPCやスマホ、タブレット端末に「すぎない」ところであったところ、通信技術とCPUの格段の性能向上により、なんでも電子製品なら直接インターネットに繋がることになりますよ、ということを言っているのです。
一例を申し上げますと、例えばウェブカメラというのがありまして、家の中のペットをカメラ越しにスマホのアプリで見る、といったカメラがなんの操作もしないのにひとりでに動いた、というような事例があったとして、それはそのカメラというデバイスに対して、Wifi回線で直接命令を行ったハッカーなりが何かを仕掛けているというようなことが言われるわけです。
つまり、あらゆる身の回りの電子機器や、果ては照明に至るまで直接インターネットにつながって相互に情報のやり取りを行うとすれば、例えばこのようなことが起こります。
家に帰ると、感知センサーやウェブカメラが家に入れていい人(中の人か)を瞬時に顔認証か生体認証か何かで感知して電子錠のロックを外します。
外して欲しくないときは、秘密の暗号(たとえば「バルス」)などと唱えれば、ロックがかかるようにすることもできますし、逆にバルスしなければ扉が開かない仕様にすることもできます。
音声を拾った集音マイクが直接インターネットに繋がり、あらかじめ定められたアルゴリズムにしたがって命令を電子錠に下ろすだけです。
続いて部屋に入ります。
当然照明はすぐ点きます。
もはや消灯スイッチを利用することはなくなっていくでしょう。
人の気配が消えた時には自動的にフェードアウトしていくし、LED照明なので相当の長期間ですが、照明の交換期限がきたら自動的にブザーなり光量の変化で示してくれたりするようになるでしょう。
照明の履歴がインターネット上に残っているし、異常な熱量なども検知可能です。
というような感じで、テレビをつけるのも自由だし、キッチンで調理するのも全てIOTなので勝手に予想通りの作業をしてくれます。
風呂も湧き、洗濯も最適な状態でなされるでしょう。
このように、良いことづくめだと一見思うのですが、このIOTを実現するための電子装備やバッテリー、部品のモーターなどの供給が当然追いつかなくなるわけです。
便利にするためにさらに馬車馬のように働いてしまう、なんという人間の深い業なのでしょう。
人間とはつくづく救われない生き物なのかもしれません。
そんなことを考えているうちに、給電プラグにつないでいなかったばかりにPCがバッテリー切れを起こして勝手にシャットダウンしてしまった逆IOTな筆者からは以上です。
(平成29年12月22日 金曜日)


