(2021/03/04)iPhoneの画面録画(音声付き)を使って超短時間の学習素材を作る方法

▼コロナ下における家庭教師や少人数自学型学習塾を展開するにあたって、隔地間でその学習の実を上げるためにはどうすればよいかずっと考えていました。確かにZOOMやTeamsのような、オンライン音声動画プログラムツールがあれば、離れた距離でも会議やミーティング、授業はできますし、YouTubeに予め動画をアップロードしておけば、それを授業の形で学習者が視聴することができますが、どうしても、いちいちURLなりから割と長時間を拘束してしまう性格のものであり学習者側のモチベーションを保ち続けるのが難しいところです。

▼ZOOMやTeamsのようなオンライン音声動画プログラムにしても、学習者とコーチ側が、「時間を合わせて」同期して同じクラウドにアクセスしないといけないのは昔からある電話と同じであり、この点最近iPhoneユーザーを席巻したけど急速にしぼみつつある(ように思える)Clubhouse(クラブハウス)も基本的には同じツールです。

▼やはり、Instagram(インスタグラム)の隆盛に見るように、人はぱっと見て興味が湧く写真や短い動画を細かく手軽に見るということに長けているように思えます。したがって、長い積み上げが必要である中学校高校、その更に先の学習についても、興味のとっかかりをつけるという意味での予告編的動画を作り、それを例えば毎日冒頭に好きな時間に見てもらって、学習者のモチベーションを継続的に上げていくのはどうかと考えたのです。

▼ここで、昔からある機能ですが、iPhoneシリーズに搭載されている「画面録画(音声付き)機能」を改めて紹介します。この録画ボタンを押すと、iPhoneの画面の操作や操作者の音声を、そのまま取り込んで通常の動画のように保存することができます。例えば、写真で取った短い英文(と日本語訳)を、操作者であるコーチが自ら音読した英文テキスト動画(30秒程度)することで、英語のCDやテープを聞くより手軽に、例えば若い人たちなら必ず持っているLINEのチャットツールで簡単に送ることができます。これで、まったく実際には会ったこともない学習者と教授者(コーチ)が、チャットという非同期情報共有ツールを用いて、自学自習を行う「端緒」をつけることができるというわけです。

▼下記に実際に当社で作成してみた英文30秒動画を載せておきます。教材は、これだけやれば全国公立高校入試レベルの英語力は身につくと当社が進めるZ会の「速読英単語(入門編)」の最初のフレーズです。この画面録画機能は、別途カメラやマイクを用意する必要がなく、制作側にも非常に楽なツールです。一度お試しください。

Z会 速読英単語入門編より