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40円の官製はがき |
おはようございます。
2014年1月のビルメン王によりますマーケティングに関する配信記事です。
平成26年のお年玉付郵便はがきの抽選は1月19日(日)に行われます。
今年は1等賞品現金一万円、2等商品は各種食材、そして3等賞品はいつもの80円と50円がセットになったお年玉切手シートです。
1等ははがき10万枚に1本、2等は1万枚に1本、そして3等は100枚に2本の割合で出るそうです。
つまりはがきの下2桁の番号が2本発表されるというわけです。
2%の確率で130円分の切手シートをプレゼントするというわけですから、3等に限っても払い戻しの期待額は2.6円となり、一枚50円のお年玉付郵便はがきですから、実に5.2%もの払い戻し率となるのです。
如何に、年賀はがきというビジネスが巨大か改めて感じます。
さてこの年賀はがきの制度に乗っかりうまく自らのビジネスに活かしてしまう方法があります。
例えば、発表する番号と一致する年賀はがきを外食店に持ってきてくれたら、一品サービスしますよといった感じです。
クリーニングならワイシャツ一着分タダにするなどでも可です。
スーパーならゴミ袋くらいつけたら良いでしょう。
ただし、お年玉シート並みに当たりを増やしてしまうと、あくまでサービスという領域を踏み越えてしまい予算を圧迫しますから、下3桁で発表するのが良いという調査結果が出ました(平成26年ビルメン王調べ)。
なぜならば、000~999の1000通りありますので、5つの番号を発表しても当選確率は200枚に1枚ということになり、「各家庭に1枚くらいは、なさそうでありそう」な感じになるのです。
逆に下4桁にしてしまうと、一万枚に1枚ということでかなり当選確率が小さくなり、わざわざ番号表と年賀はがきをにらめっこする手間をかけるお客さんが少なくなってしまいますのであまり効果はあがらないと思われます。
不動産の世界に、千三つ(千に三つくらいしか話がまとまらない土地・家屋の売買を仲介斡旋する職業またはそれに従事する人のこと)という言葉があります。
あまりに成約しないならば職業として成り立ちませんが、なさそうでありそうな千分の三という確率にマーケティングの粋があるのだと妙に納得いたしました。
いつも千の九百九十七ばかりで実績の上がらない筆者からは以上です。
(平成26年1月18日)
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