帰省しない
3年ぶりの行動制限を伴わない「お盆休み」。久しぶりに家族や友人に会えることをうれしく思う人たちがいる一方、ある調査会社のアンケートでは、帰省や旅行をしない人の割合が、6割を超えているという結果も出ました。
■“価値観の違い”で帰省やめた独身女性
そんななか、実家での出来事をきっかけに帰省をやめた、ある独身女性の実体験が話題となっています。
お盆の時期には毎年、岡山県にある実家に帰省していた30代の女性。数年前から両親から決まって「彼氏はいないのか?」「地元の友達も最近、結婚したらしい」と言われることが多くなったといいます。
女性(30代):「私は今の独身の生活が気に入っている。結婚は、いい人がいればという程度で、子どもを産むことにこだわりもない。親の考えを押し付けられることに正直、疲れている」
女性には、すでに結婚している兄がいますが、「女性だから」という理由で、苦手な家事を担当させられることも…。
こうした家族との価値観の違いに女性は、次のように話します。
女性:「この人たちは、私の本当の幸せなんて願ってない」
それ以来、女性は何かしら理由をつけて、地元に帰省することを拒否しているといいます。
■街の人は…専門家「現代社会特有の方法がある」
このような親と子の価値観の違いについて、街の人に聞きました。
20代(女性に共感):「実家に帰省した時に(親に)『(彼氏)いるの?』って聞かれて、『いてもいなくても言わないよ』って言ったら、縁切るぞくらいの勢いで怒られたことがある。(親に対し)理解はできるんですけど、嫌だなって思います」
50代(女性に共感):「子どもなりに価値観を持っているので、そこを優先させる。今、時代の流れとともに洗練されていると思うので、(子どもの)価値観に合わせた方がよりいい結果じゃないかと思う」
一方で、両親の側の考えに共感する声も。
両親の側に共感:「(Q.親御さんと女性の気持ち、どちらに共感しますか?)親御さん。心配ですもんね、親としては」
専門家は、親子のコミュニケーションにも、今の社会特有の方法があると話します。
(一社)日本メンタルアップ支援機構・大野萌子代表理事:「ネット社会で情報がたくさん入るようになって、様々な考え方とか生き方を目にする機会が現代はすごく増えていると思う。親の気持ちとか受け入れられないかもしれないけど、『お母さん、そう思ってるんだね』『そういう考えなんだね』と受け止めて。『私のことも理解してほしい』ということを伝えていくことがすごく大事で。そのやり取りを続けていくことで、関係性は変わってくることがあると思います」
(「グッド!モーニング」2022年8月15日放送分より)