管理職になりたくない人

管理職になりたくない、その理由は、「辛いから」が答えなのですが、どう辛いかをご説明しておきます。まず管理職の役割は概ねこんな感じです(前から言っていることの再掲まとめです)。①経営陣が目指していることを知ること。②そのために自部署が課せられていることは何かを知ること。③それを今いる部署員で達成するための計画を立てること。④今いる部署員の育成も視野に入れた計画にすること。⑤上記をすべて部署員に伝え、全員が一丸となって達成するぞという気持ちにさせ、それを維持継続させること。これだけでも結構大変そうじゃないですか?で、何がツライかって、こういうことを背負いながら、日々、部署員を苦しめるような経営陣からの要求があったり、逆に経営陣に受け入れてもらえないような部署員からの要望があったりするわけです。そりゃもちろん経営陣には経営陣の、部署員には部署員の事情があるわけですから仕方ないところはあるんですけれども。管理職はこうした利害が反する両者の間に立たされて、それもそう簡単に解決できそうにないお題ばかりだったりして、上からは怒られ、下からは突き上げられるという板挟みに苦しむ状態になるわけですね。そりゃあ胃も痛くなります(ほんとかわいそう)。だから胃薬のCMに中間管理職の人はうってつけなわけです。そんな辛そうな姿を見せられて、今の若者たちはちっともうらやましいと思わないし、多少給料が上がったところで「割に合わないよね」とクールに判断するわけです。

だけど、そんな地獄のような修羅場のポジションを抜けなければ、到底、企業経営なぞ、できるもんじゃありません。起業〜とか言ってる頭お花畑な人たちには特に申し上げておきます。

以上