2018年6月FIFAサッカーワールドカップで日本がグループリーグを突破
おはようございます。
2018年6月の、ロシアサッカーワールドカップに関する配信記事です。
2018年6月29日(木)深夜、日本はグループリーグHの最終戦をポッド1のポーランド(世界ランク9位)と戦い、0-1で敗戦したものの、勝ち点首位であったセネガルもコロンビアに0-1で敗れたため、
・勝ち点4点で同点
・得失点差も0点で同点
・得点も4点で同点
・直接対決の結果も2-2の同点
となり、最後の、2018年ワールドカップから適用されたルールである「イエローカードを多く貰っていない」というフェアプレーポイントで、セネガル6枚に比して日本4枚、ということでかろうじてグループリーグ2位という結果となり、H組2位で8年ぶりのグループリーグ突破を果たしました。
より詳しくレギュレーションを確認しますと、
各グループ上位2チームが、決勝トーナメントに進出する。
順位は、以下の順に従い決定される。
1. 全試合での勝ち点
2. 全試合での得失点差
3. 全試合での得点
4. 当該チーム同士の対戦における勝ち点(3チームで争う場合もあるため)
5. 当該チーム同士の対戦における得失点差(同上)
6. 当該チーム同士の対戦における得点(同上)
7. フェアプレーポイントでの判定
(FPP。警告がマイナス1、警告2回による退場がマイナス3、一発退場がマイナス4、等)
8. 抽選
この戦い方は、賛否両論あると思います。
筆者も、これについて、どちらが賛成という立場はとれないと思います。
ポーランド相手に1点を取りに行くという戦い方よりも、引いて時間稼ぎして、コロンビアがセネガルから1点取られないこと、に賭けたという采配です。
他人任せの他力本願の極致ですが、それも、目標設定とそれに対する取り組みという意味で筋の通った戦略でした。
当然、見ていて楽しいものではなく、心苦しい、というかさわやかではないサムライ・ブルーの戦いぶりでしたが、生存という目標に向かって泥臭く行くという意味で、日本代表も大人になったなというのが率直な感想でした。
身体を張り、レッドカード、イエローカードのリスクも抱え、それでも、あくまでも自力で勝つ(攻めて1点入れて、グループリーグ1位通過)ことを追い求め、それがフェアプレイだと観客の喝采を受けて、そして負けること。
反対に、残り10分(アディショナルタイムも含めて10数分)、指折り数えてフェアプレイポイントなどと言われるのは恥ずかしい、憚られる後方でのボール回しをしながら時間を稼ぎ、観客からブーイングされ続け、自力で勝つことも戦うことも諦めて、何がフェアプレイなのか物議を醸し出して、そしてコロンビアに完全に運命を預けて待って、そして試合に負けてグループリーグを突破すること。
この対比で、それでも筆者は後者を選ぶ、それが生きることなのではないかなどと思いました。
もちろん、見苦しいものでしてもう一つのセネガルーコロンビア戦にチャンネルを変えながら、気が気でない時間を過ごしました。
攻めて、もう1点入れてたら、グループリーグ1位で自力突破ですが、さらにポーランドにカウンターきめられて失点したら、グループリーグ敗退です。
もしくはセネガルがコロンビアに1点返して同点に追いついたらやっぱりグループリーグ敗退でした。
一点、コロンビアも勝ちを拾うために、1-0でリスク取らずにボールを回しに行くだろうと考えた日本の西野監督の決断は、結果として目標であるグループリーグ突破を引き寄せました。
おめでとうございます。
次は、ベスト16、決勝リーグで2018年7月3日、午前3時のベルギー戦です。
組織運営とかマネジメントとか、そういう観点でも、非常に面白かった、そして息苦しかった昨夜深夜のサッカー観戦の感想は以上です。
(平成30年6月29日 金曜日)