ノーモア若害

日本で増殖する「若害」

大型連休後に、退職代行が大流行りだそうです。
世も末という声もありますが、わたしは、自殺増えるよりよほどマシだとは思います。しかし、それならば、ということで、老害とかおっさんとか言われる程度に辛辣に、書いてみました。

おぢさんたちは老害とか言われて、それはそれで首肯するところもありますが。だったら若害もあるだろうという話です。そもそも世代とか関係ないんだけど、あえてテンプレの話をします。ちなみに今は2024/05/08です。令和6年です。これ書いとかないと、価値観などすぐに変わってしまう世の中において適切なナビゲーションにならないので、こう書いておきます。

さて、

「新入社員研修で『あの、私の成長プランを教えてください』と言われたときは、『何言ってんだ?』と絶句しました」
「“成長プラン”を聞くからには、さぞ意欲的かと思えば、必要以上はやらないし、言われたことも細部までマニュアルがなければできないわけですか。そうですか。会社からレールが引かれるのを待っているんですね。創造性ありますとかのたまっていた就活生の君はどこに消えてしまったのか。『キミ、もう少し主体性をね…』と指摘したら、『えっ、私のこと責めてるんですか?』と泣かれて…。ほとほと参りました」
「最近の若者はとにかく打たれ弱いと聞いていました。だから勤務時間や職場環境には気をつけていましたし、理不尽に叱ったこともなく、同期とも仲良く働いていたのに、入社3か月目でいきなり退職代行から連絡があって。理由は一切教えてもらえず。結局泣き寝入りです…」
若害は採用前には気づけない。だから採用してしまう。老害は無視しておけばそのうち死滅しますが、若害はそうはいかない。就活では修羅場を経験させて見ることはできない。圧迫面接は禁止されているのです。手足縛られ竹槍で戦わなければならない企業採用担当者の皆さんご愁傷様です。

さらに、“若害被害”は退職代行だけにとどまりません。
「親に依存体質な若手が増えたなと感じます。ある新卒の女性社員は体調不良で会社を休むたびにお母さんから連絡が来るんですよ。結局、退職してしまって、その後の各手続きも母親、返却物の確認も母親、会社として手間は増えるし、子供じゃないんだから、と正直うんざりしましたが、身体だけ大きな子供なんだと納得しました」
次から次へとこぼれる、若害のエピソード。採用前には気づけないものだろうか。それは無理です。要はガチャなんでしょう。
「履歴書は立派です。もちろん四大卒だし、アルバイト・サークルなどの活動もちゃんと書いてあって。しかも、不思議なことに面接は上手なんですよね。でも、そんな採用プロセスを経て入社してきた新入社員に『親が就業規則で気にしている部分があるので、教えてください』と聞かれたことがありましたが、その瞬間、『あ、採用に失敗した、詰んだな』と後悔しました」
予測不可能な彼らの言動に会社はお手上げ状態。
「理由がわからないので、そういう種族だと思うようにしている」と肩を落とします。その肩を叩いてあげたいです。
さて、言われたい放題の若害、ですが、これは何故なのでしょうか。
筆者は、大事にしすぎた過保護の弊害というか効果が出ているだけで、それは普通のことだと思います。なので、もう少し粗末に扱えばよろしい。おっさんが適度に虐げられる世の中がおっさんにとって割とOKなように、若者も、適度に理不尽を浴びせ、修羅場をくぐらせ粗末に、大いに使い倒せば良いのだと思っています。何が人にとってのやる気スイッチなのか、それは当の当人にもわからないのです。できる人はいつでも、世代なんか関係なく、世のため人のためやりたい、できると思ってる。それが一番まわりまわって自分のためになるということを肌で知ってるわけです。
いざとなったら簡単に退職代行サービスくらいます。内定取り消しや雇用禁止があれだけ罰せられるのに、簡単に辞められる、これって理不尽ですよね。もう、何ヶ月もかけて就活、採用活動するのなんて、それこそコスパ悪いだけなんで、やめたがいいと思います。私が会社を経営するなら、採用基準はただ一つ。特段の働く事情のある人を雇います。外国人の少数民族、田舎から出てきた母子家庭の子、シングルマザー、学生結婚者(子持ちならなおOK)、低学歴者(働きながら就学も支援します、社会人大学院などいかがでしょう?)。
そんな話を、気兼ねなく忌憚なく、やってみましょうか。
若者たちに限らず、おっさんにもおばさんにも、女も男も誰しも、生きている、って味を教え合う会w
もっと粗末に理不尽に、自分を投入していこうぜ!

以上

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