行政書士試験

【行政書士試験】
行政書士試験の配点は、法令等科目244点満点、一般知識等科目56点満点の合計300点満点です。合格点は満点の60%以上(180点以上)で、法令等科目は122点以上、一般知識等科目は24点以上得点する必要があります。
科目の配点は、出題形式によって異なります。
試験時間 3時間
択一式問題:1問あたり4点 54問
多肢選択式問題:1問あたり8点 3問
空欄(ア~エ)一つあたり2点
記述式問題:1問あたり20点 3問
つまり、全ての問題数は60問ですが、全てを得点配分で均一に分解して択一式問題に引き直して考えますと、
択一式54問、選択式6問(3問)、記述式15問(3問)となるので、合計75問の割合となります。
これを試験時間の3時間、180分で解くわけですから、一問あたりにかけられる時間は、180/75、2.4分すなわち2分24秒ということになります。
この点、司法試験予備試験の択一式問題にかけられる時間は一問2分ちょうどであることを考えると、少しだけ余裕があるのかもしれませんが、ぶっ通しの3時間であることを考え合わせると過酷な試験であることは変わりありません。この試験は、今年は11/10日曜日13時からです。
これに挑みます。
なお話が飛びますが、安部元首相殺害を認めている山上徹也容疑者は、奈良県内有数の進学校である県立高校出身、応援団にも所属した成績も優秀な学生だったとのことです。母親が旧統一教会に入信して本人曰く合計1億円もの献金をしてしまったことから大学へは進学できずに海上自衛隊へ入隊したとあります。3年満期の自衛隊退役から、派遣労働者と無職を繰り返して、2022年7月8日、41歳で暗殺の犯行に及ぶわけですが、その中で、彼は宅建とファイナンシャル・プランナー2級の資格を取っています。高卒18歳で社会に出た人間が独学で宅建やFP2級取るのは、結構大変なことです(筆者は宅建は持っていますがFP2級は持っていません。しかも、宅建取ったのは大学卒業後かなり経ってからの30歳ころです)。かように、自己の能力開発もできる有為な人間が、社会でうまく生きていけない、結婚も子供を持つこともできない、挙句に過激思想に嵌り自分で短銃作って試して要人の暗殺を実行する、これを学生ならいざ知らず、41歳にもなった良い大人がやってしまうところに闇があると思います。要するに、今の世の中は、「稼げる奴しか生きていけない」という極めてせせこましい、つまんない世の中になったということです。稼げない奴は価値がない、という考え方からは、サザエさんのサザエもフネのような専業主婦や、戦前の日本にはよくいた何やってるのかよくわからない男女の書生さん、家事手伝い、お手伝いさんや塾生、なんていう社会全体を豊かにしてくれた稀有な存在も許されません。この効率性重視の稼ぎ一辺倒主義と金権強欲資本主義が、我々人間たちの心を大きく蝕んでいる元凶だと思ってこんな文章を書いています。つまり、衣食足りて礼節を知る、ではなく、稼ぎ足りすぎて礼節を忘れる、です。
だいたい本当に書きたいことは最後の方に書くようにできているようです。
以上