経営と雇用

【経営と雇用】
経営者の立場からすると、スタッフ(従業員)が自分と同じくらい会社のことを考えて行動してくれたら何よりです。是非そうなってほしいと心のどこかで願っていたりもするかもしれませんが、現実的にはそれはあり得ないと思います。
共同経営の役員やNo.2ならまだしも、雇われている立場のスタッフ(従業員。管理職であっても)が雇う立場の気持ちになれるわけはありません。
・雇う立場からすると給料をスタッフに支払っていて損益計算書的には人件費で借方になる
・雇われる立場からすると給料を会社からもらっていて損益計算書的には収入で貸方になる
例えば上記のように考えてみると、雇う立場と雇われる立場は完全に真逆になるので、見方や考え方が全く違ったものになるのは当然です。
要するに、経営者目線を持てる持てないというのは、その人の素質や能力や意思の問題ではなく「立場」の問題だと思うのです。これは良いこととか悪いこと、という価値観の問題ではなく、あくまで置かれた環境によるものだと思います。
わたしは、主として社会人キャリアの多くを従業員として過ごしていますが、時に会社を実質的に立ち上げたり、さらにはそこで雇われ社長をやったこともあります。また、完全なや自分のリスクでさまざまなことに首を突っ込んだり投資したり、損したり、勉強したり試験に落ちたりしています。
いろんな立場に身を置きますと、見える景色も違って面白いです。
以上です。