汚部屋ダメ、ゼッタイ

【汚部屋ダメ、ゼッタイ】年をとるにつれて犯しがちな最大の過ちを申し上げます。わたしは、設備管理業者、いわゆるビルメンテナンス業に従事していまして、日々あらゆる場所の点検、清掃や整理整頓を行っています。ですので、整っていない、環境が整理されていない場所を細かく小さいところから掃除して整えることの効用を少しばかり知っているつもりです。
さて、遺品整理などでとっちらかったお宅に入ると、何故こんな不衛生な環境で暮らされているのか理解に苦しむケースがあります。何千万円も預貯金があるのに汚部屋で1人誰にも看取られることなく亡くなっていく…。体裁を気にしている場合ではありません、誰かに今の窮状を訴え、助けてもらうことを考えましょう。老いてくると足もおぼつかず目や耳の機能まで衰え、さらに悪いことに精神が硬直して激しく意固地になります。恥ずかしいからと親族や近所に助けを求めない、民生委員や地域包括センター職員の呼びかけにも応えない(応じない)で引きこもり状態になりゴミが堆積していく訳です。恥を忍んで、とにかく声を上げて助けを求めてください。ゴミが堆積した部屋に住むのは苦しい、助けてくださいと声を出してください。助けを求めてくれば手を差し伸べる人はこの日本に必ずいます。ここはお節介の国、同調圧力マックスの日本なのです。しかし助けを求めなければ周りは、うすうす感づいていても「おせっかい」と思われたくないという強い心理が働きます。外出しなくても(近所の方とコミュニケーションをとらなくても)ネットで何でも注文できるので必要ないものまで取り寄せて部屋に積み上げてしまいます。とにかく溜め込むことになります。ゴミを出すのも、分別するのも最近は細かいルールがあり、さらに時間も決められており、難易度は上がりいつしか無理ゲーになります。自分で片付けられないなら、近所の方や民生委員、地域包括センターに相談してください。荒廃した汚部屋に住んでいると確実に精神を病みます。そうなってからでは助けを求める気力すら湧いてこなくなり、汚部屋一直接です。とにかく、助けを求めましょう。インスタで部屋の様子をアップすれば、必ずそれを見て助けてくれる人が現れます。キラキラ嘘写真溢れるSNSに、たまには生きている現実というやつを差し込む、これも一つの大切な「実践」だと思います。とにかく断捨離、整えて、身辺スッキリしていきましょう。人間関係も同様です。人に頼って良い関係を作り出す。意固地にならない助けを求める。あなたにも、私にも、きっとできます。以上