24時間働けますか

なぜ日本の電機メーカーは、急に落ちぶれてしまったのでしょうか?ほんの15年前のシャープは「世界の亀山」と言われたこともありました。

まぁ当たり前の話です。
ポイントは2つです。
「頑張れば成果が上がる」
「頑張った人が報われる社会は成長する」
これだけです。

日本の技術と経済が世界を席巻していた1970~90年頃は、とにかく日本中の「サラリーマン」が全力で働いていました。
第一期「プロジェクトX」が扱っていた世界です。
ソニーがトランジスタラジオからトリニトロン、WALKMAN といった画期的な大発明を連発し、ホンダがVTECとF1で世界中の人気になり、NIKONとMINOLTAとCANONのカメラが世界中で売れまくってた時代です。
「24時間働けますか」が流行語になるくらい、サラリーマンはそれこそ命がけで働いていました。

勿論その見返りはありました。経済は成長し、年功序列ではあったものの頑張った働きは地位と給料で報われ、新入社員の当初はカローラに乗ってたサラリーマンは「いつかはクラウン」を夢見ることが出来ました。

が、バブルが崩壊し、頑張っても報われない時代がやってきました。
流行りの歌も「頑張らなくていいんだよ」になり、ニートなんて言葉が出来て、それまで先輩や親が必死で積み重ねてきた日本の実績を「消費」する時代になってしまい。

そんな中で隣国は40年前の日本の姿で追ってきている訳です。
某中国企業に出張したときに見かけた、工場の壁に掲げられている標語は「頑張って成果を上げれば金持ちになれる」でした。
さすがに本音どストレートな社会ですが、それが世の中の真実でもあるでしょう。
真面目に働いて成果を出す国とそうではない国。どちらが上にいけるでしょうか?

シャープが液晶テレビの品質で「世界の亀山」を名乗った時代を私も知っています。私も一時期亀山モデルを使っていました。

が、同じ品質のテレビを中国も韓国も、もっと安いコストで作れるようになってしまったのです。
同社の失策は、世界一の品質の液晶を作れるようになったところで慢心し、その先のイノベーションを怠ったことでしょう。
同じことは、例えば二足歩行ロボットなどにもいえるでしょう。
かつてこの分野は日本の独壇場でした。SONYがQURIOを作り、パラパラを踊って見せ、ホンダはASIMOを作り、世界で初めて「走る」を実現しました。

が、これらのロボットはそこで進歩を止めてしまいました。その間に中国も米国もその技術をキャッチアップし、更にはそこから発展させ、蹴っ飛ばしても倒れない、倒れても立ち上がる、果てはパルクールまで出来るレベルにまでなりました。こうなるともはやASIMOも追いつけませんね。日本勢はイノベーションを怠った結果完敗したのです。

というわけで、冒頭の繰り返しになりますが、日本が落ちぶれてしまったのは当然なのです。
何しろ、

頑張る人が少なくなってしまった 頑張ることが美徳でなく、「働いて、働いて、働いてまいります」がバッシング食らうようになってしまった

頑張った人が報われなくなってしまった プロジェクトX的な仕事をする人が日の目を見る事なく、それを横取りして潰してしまう会社が増えてしまった

のですから、血眼で仕事する諸外国との競争に勝てる訳がないのです。