ビットコインが国家(エルサルバトル)の法定通貨に(2021/06/10)

ビットコインが国家の法定通貨に(エルサルバドル)

すごい時代になってきたものです。中米の国家であるエルサルバドルの議会が、2021年6月8日、仮想通貨の主軸であるビットコインを同国の法定通貨にするとしたブサレ大統領の提案を賛成多数で承認しました。ビットコインを国家の法定通貨に採用する国が世界で初めて出てきたことで、日本においても、外貨規制上の問題とかいろいろ出てきそうで面白いことになって参りました。

この動きに追随する動きも早速出ているようでありまして、特に通貨の力が相対的に弱い国にとって、よくわからない投機で2008年と言われる「組成」以来、長期的には上がり続けているビットコインの信用力に依拠して国家運営を任せてしまおう、と考えるのは致し方ないところなのかもしれません。

この点、2021年6月時点で世界のどの通貨が一番「弱い」のかのランキングを調べてみますと、堂々の第1位に輝いたのは、

1位-ベネズエラ・ソブリンボリバル (1,552,540 VES/USD)

ということで、1米ドルで、155万円、ではなくて155万ベネズエラ・ソブリンボリバルが手に入ります。もはや、紙幣というより紙くずですね。仮想通貨のアルトコイン、草コインのほうが、場所を取らないだけマシなのかもしれません。通貨コード-VESです。よく、日本語の文書の中でも、通貨単位「円」を省略して、年収600万とか、1億稼ぐ方法!みたいな頭の悪い文章を見ることがありますが、これ、円ではなくてVES(ベネズエラ・ソブリンボリバル)と読み替えれば、155万VESはだいたい100円ですから恐ろしいことになってしまいます。きちんと文書には、特に経済状況や事業状況を記載するときには、「円」や「ドル」「ユーロ」で記載するように要請する次第です。

ベネズエラボリバルは、インフレ率が最も高い通貨でもあります。

ベネズエラ・ソブリンボリバル為替レート:
1 JPY = 14,995 VES(日本円 からベネズエラ・ソブリンボリバル)。
1 USD = 1,552,540 VES(アメリカドルからベネズエラ・ソブリンボリバル)。

ベネズエラは、COVID19によるインフレーションによる著しい打撃を受けており、2020年に過去最安値となりました。この通貨は世界で最もインフレ状態であると考えられています。なかなか香ばしい、世界の常識ですね。

国家の信用力競争力の根源は何か

このように、仮想通貨が国家の通貨発行権といった保証がないからダメだ、という論調の方には、世界には、もっと信用力のない、草コイン以下の草国家があるのだということをもっと良く知っておいてもらいたいと思います。日本円が円高になって輸出企業が大変だ、と騒ぐのも良いですが、本当に怖いのは通貨の信用が全く失われてしまい、文字通り青天井のハイパーインフレが起こることなのです。通貨の価値は、ゼロに向かって墜落していくに従い指数関数的に為替レートが上がります。日本もそろそろ、自国の通貨「円」に対するイジメをやめて、もう少し先人が積み上げてきた円に対する信用や評判に恥じないよう、付加価値を創造する方向にシフトしていけないかなと考えています。

日本人が気づいてないけど世界には激賞されて売れまくっている日本発のものといえば、アニメに代表されるコンテンツ作品やアイドルといった人間コンテンツでしょう。品質が担保されていて、うーんと唸らせるネーム(ストーリー)と魅力的なキャラクター、そして緻密な作画に手の込んだ(凝りすぎた)動画、これらは世界のどの国も追いつけない、まさに手先が器用でブームに乗りやすい、ADHD気質の日本人ならではの売れる商品サービスだと思っています。

かの漫画の神様、手塚治虫に続く漫画界の巨匠であり、一人で最も多くの漫画ページ(13万ページ、こち亀全巻の4倍弱)を描いて、徹夜につぐ徹夜で60歳で「戦死」された石ノ森章太郎さんのような方が切り開いたストーリーつき漫画というコンテンツが、これだけ世界中に広がったのを見れば、日本人が生み出すコンテンツをもっと売ることは簡単だと思っています。

それではまた明日。

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