中田翔選手が日本ハムから巨人へ移籍

中田翔選手が日本ハムから巨人へ移籍

暴力事件を起こして無期謹慎、試合出場停止処分を言い渡されたパ・リーグの北海道日本ハムの中田翔選手が、無償トレードでセ・リーグの読売ジャイアンツ(巨人)に移籍しました。

野球選手の統一契約書第17条に違反し、野球協約第60条(1)の規定に該当するものと認定したため、当面の間、1、2軍すべての試合の出場停止処分を通達されていた選手が、チームを移籍すればすべてロンダリングされて、即一軍の試合に出場できるというのが大きな疑問です。

いじめても、暴力事件を起こしてチームやファンに迷惑をかけても、移籍すればすべてロンダリング(洗濯)されて許される、なかったことになるという意味において、いじめる側、暴力を振るう側にとって勇気を与える素晴らしい前例となるのではないかと思います。

事件を起こして謹慎している身分の者が、所属する球団(という日本プロ野球界においては、あくまでいち部門)を変えて何事もなかったかのように振る舞う、練習に参加して試合にも出るというのは、一般社会常識からとても乖離しています。中田翔選手が貴重な野球ゲーム上の戦力であることは、プロ野球界では知られた事実であるのでしょうが、プロ野球選手の前に一般社会人として逸脱した素行振る舞いを行ったものに対する扱いとしては、大いに不当であろうと当社では判断します。

一般の給与所得者である従業員や、会社法上の取締役等の役員が、同僚を殴る暴力事件を起こしたら、事実関係調査の上即解雇処分であり、刑事事件として処分されるべく逮捕されるというのが一般社会のルールです。

当社は、よき企業市民として、暴力の排除につとめてまいります。

以上