幽霊病床

最近のコロナ感染症対策において、病院医療界から火の手があがったのが、「幽霊病床」問題です。

「コロナ患者」向け病床として多額の補助金を得ながら、患者の受け入れを拒否する医療機関があることが公然の秘密のようです。

いわゆるコロナ「第5波」の渦中、表向きの「確保病床数」には余裕があるにもかかわらず、実際には入院できない事例が多発したというのです。

首都圏では中等症でも自宅療養とせざるを得ず、連絡を待ちながら自宅で亡くなる患者が続出し、なぜかこれが医療業界と対決姿勢を崩さなかった、前の菅政権を追い込む決定打となってしまったのです。

せっかく、すがちゃんのおかげで感染者は減ったのに、菅ちゃんは退任、そして感染者は激減、そして医療関係者は相変わらず第六波に向けた備えで補助金よこせと叫んでいます。

そんな、渦中の尾身先生の分科会は、政府と自治体に医療逼迫解消を再三求める一方、遅々として進まぬ医療機関の病床拡大にはほぼ目を瞑りました。

「もともと尾身氏は『医療ムラ』の代弁者。身内にとって都合の悪いことは言わず、政府と自治体の責任ばかり叫んできた」とは、当時の官邸幹部の言葉で、単なる恨み節の点を差し引いても、一面の真理はついているものでしょう。

「天網恢恢疎にして漏らさず」「天はよく見ている」というように、尾身氏が理事長を務める独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)でも「幽霊病床」が発覚した模様です。

「本来なら即刻辞任の大失態」(前出幹部)により、尾身先生分科会の発信は、ほぼすべての説得力を失いました。

次は、何が権威としてやってくるのか、見ものです。

以上