文春vs松本人志

【松本人志さんベタ降り】
2024年11月8日、午後1時過ぎ。ネットニュースに、「松本人志さん 訴え取り下げへ」という見出しが載りました。同日夕方、松本氏の訴訟代理人の田代政弘弁護士らは、連名で「松本人志氏と㈱文藝春秋らとの間における訴訟に関するお知らせ」と題したコメントを法律事務所の公式HPに掲載。同様に、被告の文藝春秋社もコメントを「文春オンライン」に掲載しました。田代弁護士らはコメントで、次のように発表しました。「松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す『物的証拠』はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」続けて、「松本については、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と謝意を表しました。松本氏は、「週刊文春」による性加害報道で名誉が毀損されたとして、損害賠償請求と謝罪記事の掲載を求めて、今年1月22日に東京地裁(高木勝己裁判長)へ提訴。請求額は、5億5205万円。裁判終結まで4・5年の長期間を要すると予想されたが、提訴から291日にして“呆気ない”結末となりました。

松本人志さん、提訴取り下げ(一度提訴した以上、文春側の同意がないと取り下げはできません)。松本人志さん側は、この類の所業に及ぶにはとても慎重で事に及ぶ場合はスマホを取り上げ客観的証拠を絶対に取らせなかったようです。それで、文春に突撃された時も自信ありげに「証拠は?」と述べています。「客観的証拠」を相手側が持っていないことを知って高をくくっていたのでしょう。だから裁判でもある程度勝てると思っていた節があります。
ところが裁判は真実相当性に焦点が当たります。物的証拠がなくても、被害者の宣誓がなされた証人としての証言は立派な裁判上の証拠となります。また、弁論の全趣旨に基づき判決はなされますから、いくら文春に対して多額の賠償金というスラップ訴訟で被害者には嫌がらせで脅すスタイルで強引に締め上げても、相手が音を上げずにあくまで粛々と裁判上の証拠手段に則って対決する限り勝ち目はありません。案の定、いくら物的証拠はないだの、事実上の脅しをかけても、多くの泣き寝入りの被害者とは一線を画して、この被害者は逆に怒りを力を変え、裁判上の証言をすると宣告したのでしょう。事細かに松本人志の行為が裁判上暴かれると、裁判の行方も世間の風当たりも、芸人としての評判、社会的地位、いずれも派手に失うことは自明です。これで怖くなったのでしょう松本さん。結局ベタ降りして文春側に取り下げまでお願いする始末。
女口説くなら、正々堂々と声をかけ、口説けばよい。失敗するのも含めてそれが人生の味やろ。
ホントにダサいですね、カッコ悪いですね(埼玉県にも悪いです、ダサいはだって埼玉、の略)。二度と公共電波に(テレビに)出ないでください。見ないけど。

以上、司法試験浪人生からの感想でした。