観客という概念が消える日

観客という概念が消えた

まさか、ここまでとは思ってもみませんでした。

昨年、2020年初頭より、突然世界に飛来したコロナ渦は、流行の大波小波を繰り返し、新たな変異株を増やしながら、いっこうに鎮まりそうにありません。

ワクチンの開発で何とか、という一縷の期待を胸に、みな頑張ってまいりましたが、楽しみにしていた2020東京オリンピックや高校野球の熱闘も、皆で大声援、というわけにも参らず、逆にテレビの前に陣取って視聴率が上がり続けた結果の家庭内感染の激増を招いてしまう始末です。

昨年を振り返り、そして、今年の今、秋にさしかかる今に目をやっても、暮らしにそして見る景色にさしてかわるところもなおく、この時期になっても、先の見通しも全く利かないとなれば、もうあきらめるよりどうにも仕様がございません、そのような状況でございます。

このような、胸に湧きやまぬ残念無念をこらえながら、なにか新しいことができないか、それでも前を向いて行くことが大事だと頭ではわかっているものの、なかなか具体的な一歩がでないところが昭和生まれのもどかしいところでございます。

自然のすることには抗えない、もうすぐなのか、まだまだ続くのか、このことを推し量るような気にもならないところですが、しかし必ずやってくるであろう、明ける日まで、もどかしい思いを携えてそれぞれの場で頑張っていきましょう。

自然のさまが変わっていくことを心得て、思うように行かなくても苛立つことなく、できるかぎり心を平らかに過ごしていきたいと思います。

みなさんも、何卒身も心も元気息災にお過ごしいただきますよう、願っております。

残暑見舞

合同会社鈴木商店