アップル時価総額300兆円以上

米国ハイテク企業、アップル(ただし、税金はあんまり払っていない)の時価総額が一時初の3兆ドル突破して、投資家が大騒ぎです。

2022年初めての取引となった2022年1月3日の米株式市場中盤の取引までに米アップルが一時2.6%高の182.167ドルと過去最高値を更新し、時価総額が3兆ドル台に乗せました。

上場企業として時価総額が3兆ドルを超えるのは世界初。ベストセラー製品を発売し続けながら、自動運転車や仮想現実(VR)などの新市場を開拓していく姿勢に投資家が信頼感を示した、という後付けの理由はともかく、アップル株の単価は、182.01ドル。終値での時価総額は約2兆9900億ドルとなり、このアップルだけで、日本の東証上場企業の半分もの時価総額を実現したということになります。

他の米企業の時価総額は、マイクロソフトが約2兆5000万ドル、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コムが共に2兆ドル程度。テスラも1兆ドルを超えています。

そういうわけで、全世界がコロナ下にあろうが、人間の欲望によって嵩上げされた時価総額に上限はなく、マーケットでは投資家に愛される事業構造のわずかな企業(ちなみに、税金はあんまり払っていない)に富が集中し、時価総額が巨大化するこうした企業はさらにビジネスを加速させているというわけです。

さらに、テスラの時価総額が自動車メーカーとして世界最大になるなど、米国では電気自動車(EV)銘柄に投資する動きが強まっていますが、市場ではアップルも今後に自動車業界に参入するとみられており、その先行投資の面もあるとのことです。

繰り返しますが、この株高は、人間の欲望によって作り出されたものであり、欲望が後ろを向いて怯懦が覆うと、たちまち値下がりするものであることを、ここに警告しておきます。

以上