世界に通用する日本の漫画史をひととおり昭和時代から考察する話です
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| キン肉マンの好物です |
おはようございます。
2014年6月の漫画に関する配信記事です。
日本発のストーリー漫画はこの四半世紀で、サブカルチャーの枠を超え、日本の文化として世界に輸出されるまでになりました。
手塚治虫あたりからが草創期といえる現代漫画界(ストーリーの中で出世していく「のらくろ」シリーズが嚆矢という意見もありますが通説に従います)からジャンルや構成も複雑専門化しており、その発展はとどまることを知らないように見えます。
しかしながら、あるジャンルにおいては、時を重ねる毎に「漫画が現実的に」なっているように感じる分野もあります。
何かといえば、少年漫画の王道ジャンル、スポーツものにおいてです。
古くはアタックNO.1や巨人の星といったものから、ごく最近ではキャプテン翼のように、主人公(もしくはその所属するチーム)しか放てないとても人間業ではないスーパーな「技」で勝負が決するというストーリーが主流でした。
昭和の時代の漫画らしい漫画
筆者の世代も、リアルにサッカーの「スカイラブハリケーン」を披露しようとして、思わぬ怪我をしたり(キン肉バスター並に危ない技です)、わざわざ巨漢ディフェンダーの足に乗っかるという手間をかけなくてもすぐボールにチェックしたほうが早いのではというまっとうな意見とは別にして百発百中の「ドライブシュート」を打つ練習をしたりしていたものです。
しかし、現代のスポーツ漫画は非常に緻密です。
高校生で170キロの速球を投げる投手も、サッカーゴールを突き破るシュートを放つセンターフォワードもいません。
非常に「現実的な」路線で日本のリトルリーグから米国メジャーリーグまで上り詰める野球の成功物語(MAJOR)や、高校野球の人間関係や組織運営術を含めて余すところなく見せてくれる「ダイヤのエース」、テニスでは「テニスの王子様」など、現実のプレーや練習方法にも応用できる考え方などが随所に散りばめらています。
漫画も大人になったということなのかもしれませんし、子供の頃から漫画がある現在の「親」の世代にも読者層を広げるために、かようなストーリーが求められてきたのかもしれません。
このまま行くと、三世代四世代にわたって漫画を読む時代が来ることになりますが、そうした時代には、シニアサッカーやシニアテニス、老人ホームでのヒカルの碁などが流行るのでしょうか。
それもまた面白いと思っています。
そういえば今日は13日の金曜日です。現代版「のらくろ」ともいえる課長島耕作のようなサラリーマン人生には程遠いジェイソン筆者からは以上です。
(平成26年6月13日 金曜日 最終更新:平成28年6月13日 月曜日)
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