史記

【史記】008日目
中国の歴史家、司馬遷によって編纂された『史記』にある、「士は己を知る者の為に死す(士爲知己者死)」という有名な一節。
これは「立派な者は自分の真価をよく知り、認めてくれる人のためなら、死んでもいいと思うもの」という意味の言葉です。
人の持ち味を他者が知りえるならば、なにより幸せな図になるということを2,000年以上前から伝えています。
組織の構成員同士の目がよく行き届いていて、どんなに目立たない地味な仕事であっても、その仕事にあたっている人に直接「目立たないところでよくがんばっていてくれたなあ」といったような声が届くようになれば、それぞれのメンバーはそれぞれの地位や職責において最善の努力をし、皆のために働いてくれるものだと信じています。皆のために働くことが自分の心を整理して何かを実践する力になるのです。
人々が心を注いで自分ごととして働いてもらえるような環境づくりをすることは、組織をつくるものにとって、とても大切だと考えています。
以上