夫婦
【夫婦】
夫婦生活はまさに闘い。生活を切り盛りしていくというのは大変なことです。一人で経済的に独立して生きていくのでまずは一山。そして、夫婦となって子供を授かり育てて次世代を育成するのでふた山。もう大変すぎてやってられません。そして、社会や文明が高度化すればするほど、この単純な生活モデルを崩壊させるような余計なキャリアプランが提案され、魅力的に迫ってきます。しかし、どんなに世に出て称賛されようが、家族を持ち子孫を残すという市井の民の活動がなければ、国家も企業も、あらゆる組織は持続しません。そろそろ、個としての成長や快楽に振り切りすぎた世の中の風潮を、それぞれの個々人がほんの少しだけ抑制して、この世を子孫に伝えるように考えを改めていただきたいと思うところです。
もちろん、個としての可能性を追い求めるのも良いでしょう。しかし、個としての人は必ず寿命が来ます。連綿と続いてきた先人の偉業の末に、授かった命です。次代につなぐために、ほんの少し肥大した自己を抑制してみるのも良いではないでしょうか。
ということで、夫婦げんかも結構ですが、できるだけ仲良く睦まじく、行きたいものです。
とりあえず、男=夫のできることは、一に掃除、二に洗濯、三に片付け力仕事、というところでしょう。そのためには、家事で身体を鍛えてよく動くことが大切だと思います。
まさに、夫婦とは、一対の反射鏡のようなもの。自らを映し出す鏡であるといえるでしょう。
夫婦生活とは、まさに闘い。
肥大化した個人と個人の自意識の、まさにぶつかり合いなのです。
要するに、お勉強しすぎてよくわからなくなってる生物系の院生が「なんで結婚が正義みたいになってるんですかね?!」と憤っているのを見るにつけ、「たぶん結婚を取り入れなかった部族がぜんぶ滅んだからじゃないか」と呟いたら、帰り際「うおー!!結婚するぞー!!」つって闇に消えていった、という例がある通りです。夫婦で3人子供を持てば、孫は9人に増え、限界事例の孫4人より、5人も多くの子孫に恵まれるというわけです。たった1人追加と侮るなかれ。
以上