IKEA、広島出店やめるってよ

スウェーデン家具大手イケアグループの日本法人イケア・ジャパン(千葉県船橋市)が、JR広島駅北口の二葉の里地区(広島市東区)の新店予定地を売却しました。

中四国地方初の店となる予定だったが、広島への出店は白紙になった。

IKEA、広島来ないってよ。

売却先や売却額は明らかにしていません。

売却したのは、2013年6月の国有地の一般競争入札で取得した全1・88ヘクタール。

落札額は47億550万円だった。

落札に合わせて同社は、中四国初の出店を発表。広島駅に近く、周辺で再開発が進む立地の良さを挙げていた。ただ当初から開業時期や施設の概要は「未定」とし、2015年から予定地は時間貸しの平面駐車場として使われている。

中国財務局によると、イケアの新店予定地は「業務・商業等の機能が複合した土地利用」との地区計画を前提に売ったとのことですが、着工しないまま8年が経過し、今般おそらく取得時の1.5倍以上で売ったのでしょう。

いい商売です。

一帯は複合ビルや広島東署、分譲マンションなどが次々と完成し、地価も上がっています。

国土交通省の公示地価(毎年1月1日時点)によると、東区二葉の里は今年、1平方メートル当たり74万2千円。調査対象となった17年から上昇を続け、約1・5倍となっています。

外資系に限らず、このようなやるやる詐欺型の出店計画を鵜呑みにせず、賢明な判断を期待したいと思います。

同じく群馬県前橋市のIKEA新店予定地もそうですが、めぼしい土地を購入して発展状況を観察して良さそうな時期に売却するのはしたたかです。

なおIKEAの家具ですが、個人の意見としては見た目だけで、引っ越し業者も敬遠するほど強度が無い商品ばかりと考えています。

IKEA

イケアは1943年の創業。自分で組み立てる低価格の家具のほか、キッチン用品や文房具、雑貨などデザイン性と機能性を重視した商品を扱う。関東を中心に関西や九州に13店。主に郊外で大型店を展開してきたが、近年は都心部でのテナント出店に力を入れている。

以上