時代はめぐる

習近平が3期目の国家主席となり、共青団出身者を粛清しました。今の体制は習近平独裁といって良いです。

共青団幹部は、名門大の学生会会長経験者(李首相ら)等、エリートとして団中央委員会に将来を嘱望されて入った人や、地方の労働組合青年部で人柄と才能とバランス感覚の良さから人望を集め、省団委員会幹部を経て中央に呼ばれる君子型(汪洋ら)が多いイメージがあります。

また共青団と「一个単位両个牌子」の全国青年連合会は若者のボランティア活動を奨励、また中国人青年の海外との交流活動の元締め。国粋主義的色彩が薄く、海外の文化をあまり否定しない気風があります。

一方、習近平さんは形だけ何とか清華大卒ですが、学歴も党内地位も実質ほぼ親の七光りで裏口依存の太子党の代表格です。共青団幹部やその出身者の才気に富み、人望も厚い人達を敵視するのは、独裁を図る上では自然な成り行きに見えます。

共青団系指導層も、今の習近平さんの独裁スタイルで何もできないまま無駄に対抗勢力でいるより、下野・雌伏して時機を待つ戦略に出ているのかもしれませんね。

手っ取り早く出世したければ、プーさんこと習近平さんにハチミツでも持って行って取り入るのが一番ですが。