秀吉の朝鮮出兵

私が,考えらえる理由としては次の二つになります。(ほかの方が述べていることと大差がないようにも思いますが)

1)戦国時代が終わったため,日本中にいる武士の処遇をどうしていくかという問題の解決

秀吉によってほとんど,日本が統一されたため戦闘要員である武士が相対的に多くなってしまったという点が考えられます。のちに刀狩りを行っている点も戦闘要員を減らし,その他の職業についていただくようにしたかったということかと思います。

これは元も,宋を滅ぼしたときに宋の兵隊が余ってしまったため,2回目の元寇に多くの宋の兵隊を動員したことと似たようなものかと思います。

2)朝鮮出兵の前に秀吉がスペインの軍艦を見学し,ポルトガルによる日本人の奴隷に苦慮している点

また,秀吉はスペイン,ポルトガルとの交易を行ってます。その際にスペインはどういうつもりか軍艦を日本に持ってきて秀吉に見せてます。それを秀吉は喜んで見たと記録されていますが,戦国時代を生き延び日本を統一した人物がその軍艦の意味を理解できないわけがない。また,ポルトガルは日本人を捕まえて奴隷としてうっぱらっています。それを聞いた秀吉は奴隷として出した人間を買い戻すから,連れて帰れと命令しています。この二つを見たとき,日本だけでなく明や周辺国も植民地になる可能性を考えていたとしてもおかしくない。当然スペインによるフィリピン植民地化のことを知っていたでしょうし。

この二つの要因を考えると,日本が中華を支配すれば,東アジアが安定して欧州に対抗できると考えてもおかしくないと思います。朝鮮出兵は失敗だったという方が多いですが,朝鮮はほぼ支配した後,明との戦争になりました。そのことが明滅亡の大きな要因の一つになっていますから秀吉がもっと長生きしていたら,明の支配は無理でも大陸の土地の一部を奪い取っていたかもしれませんね。(海を隔てていないので防衛がむつかしく,長時間維持できるとも思えないが。)

ちなみに,朝鮮出兵自体の是非はここでは述べていません。