部下の傘になれるか
出世する人は違うなと思った経験やエピソードをご紹介します。
いま常務取締役になっている人が私の新人時代の上司でした。ある時、現常務(その時はグループ長)と課員、支社長との社内接待的な飲み会があったのですが、飲みの席で支社長が滔々と「マネジメントがなってない。お前の部下の〇〇はなんとかだ、アイツはアレだ」云々の説教が始まりました。めんどくさいなと新人の私も生意気にも思い、先輩たちも腹立たしさを抱えていました。さて、ようやく会が終わり、主賓である支社長を見送る時に事件が起きました。トドメのように支社長が「いいか、お前らは〜」的なセリフを吐き帰路に使うとしたその時、現常務が「うちの部下をお前に説教される筋合いは無い!私は何を言われてもいいが、部下を馬鹿にすることは許さん!この白豚野郎!」と叫んだのです。支社長は色白で恰幅が良く、陰で白豚と呼ばれていました。
部下を全力で守ってくれる上司とは正にこれだ!と思いました。本当に良い上司に巡り会えたと思っています。その後、その支社長が在任中は塩漬けのように昇格はありませんでしたが、支社長が代わった途端にとんとん拍子で出世して常務を務められています。
管理職やマネージャーになったら部下の傘となれる人になれと良く言われました。私にはまだ部下はおりませんが、もしできた時には傘となってあげられるように精進していきたいと思っています。