人の上に立つ

新入社員の皆さんへ社会人として備えておくべき徳目を伝えたいと思います

おはようございます。

2016年12月の訓示を垂れる配信記事です。

こんにちは、ブログ「ライフワーク」管理人やってます筆者です。

だいぶ涼しくなって来ました。

さて震災から5年半が過ぎ、秋の音色も深まってまいりました。

10月は日本の新年度ではなく、まだまだ新入社員というと4月が恒例ですが、欧米諸国では新学期ということで、秋入社として新人が入ってくる会社もめずらしくなくなってきました。

そのような折、日本最大級の広告会社の新人社員が命を絶つという事案が労災と認定されたというニュースも流れてきました。

いわゆる最高学府を卒業して入ってきた彼女の仕事内容がいったいどれほどの実態であったのか、筆者は知る由もありません。

しかしながら、旧社員である我々は年を取っている分、新人もしくはそれに近い若い社会人のみなさんに何らか伝えておくべきことがあるのかもしれないと思ったのです。

私も初心に返って、私がもし今、新入社員だった自分に贈るならばどんなことだろうかと考えてみました。

私は幸いにも同じようなことをたくさん教えていただけるよき先輩に恵まれましたので、その先輩方の恩に報いることになるかもしれません。

まあ劇画演説調にいけばこのような感じになりましょうか。

「もしくは、こちらのほうが圧倒的に多いが、組織の中に埋没し、無気力にマニュアル通りこなすだけの、管理はできるが勝負はできない所詮二流の人材となってしまいます」

「さて皆さん。学生時代、君達が持っていた人間関係は、ほとんど同格同列のものだったはずであります」

「1回生から4回生、大学院生や留年組も含めても、所詮は数年スパンの、つまりは『横の』『お友達の』人間関係です」

「体育会でもサークルでもゼミでも、これは変わらないと思います」

「しかし、これからの実社会での人間関係は違います」

「『上下』関係が入ってくるのです」

「いやむしろほとんどが、斜め上を含む上下関係といっていいかもしれないです」

「1年生の新入社員から、社長のその上の会長相談役特別顧問まで連綿と続きます」

「ざっと1年生から50年生くらいまでが平気でいる不思議な社会なのです」

「ここで大事なことは、上の者は配下をどう掌握できるか、下の者は上司に如何に認められるか、それが大人の『働く』実際の、リアルな社会のありようだと思います」

「新人としてこれを認識できなければ、上司といえばただムカつく奴だと思うだけでドロップアウトしていくしかないです」

「そうであってはならないし、そうならないためにはどうすべきでしょうか」

「そこで、将来君達が会社や組織をしょって立つ時までに備えておくべき徳目を教えておこうと思います」

「それはたった二つです」

「ひとつ、率直であるということ」

「もうひとつ、気前がいいということです」

「まず、『率直である』、ということは正直である、と置き換えて良いです」

「正直に思うところを述べる、物事は本質を率直に語る。回りくどく煙に巻いたりしません」

「素直に、丁寧に自分も相手も大切にします」

「相手の感情や立場を慮って行動します」

「自分の身を固めて防御せず、オープンな態度を貫きます」

「できるだけ開かれたコミュニケーションを対等に取るといった姿勢です」

「次に『気前がいい』、ということについて述べます」

「もちろん、例えばおごるときなどに金を出し惜しむなということももちろん含まれます」

「しかし、『気前がいい』というのは、とりわけ、後輩や部下に対して、自己を盾にして守ってやるという敢闘精神を持つということだと思います」

「下の成果を横取りしない、手柄は部下につける、責任や失敗の責はこちらで負う、というようなことなのです」

「つまり、この二つを自分の感情と同等に相手の感情も人間として大切にすべき、ということであります」

「その結果、上下関係を示す肩書とはあくまでも対等な人間同士の率直な話し合いの結果、本当にどちらが良いかわからない時、最後に要するに命令系統をはっきりさせる記号に過ぎないということがわかるでしょう」

「それを踏まえ、皆さんの社会人としての良きスタートに期待するものです」

・・・いかがでしたでしょうか。

なかなか我ながら気が引き締まりました。

20年目の新人の筆者からは以上です。

(平成28年10月21日 金曜日)

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